○習うより慣れよ
私はパソコンが苦手で、息子や娘婿に何度も同じことを教わりますが中々飲み込めません。本当は親が子に教えるのが世の常でしょうが、ことパソコンに関してはその逆で子に親が教えてもらわなければならないのですから哀れな話です。教えてもらうその都度、「何度言ったら分かるのか」とは言わないし、私のレベルを知っていて丁寧に教えてもらうだけに、聞く方もかえって心苦しいのです。
何でもそうですが、嫌いと思ったり苦手意識を持つと、何かにつけて疎遠にになって益々アレルギー反応が強くなり、ついには逃げ出したくなるのです。特にパソコンが何かの拍子で動かなくなったり故障したりするともうお手上げで、息子や娘婿の仕事のことも考えずに連絡しまくって、迷惑ばかりかけているのです。娘婿の手配で半年前に購入したTOSHIBA-dynabookはその後順調に動いてくれていて、有難いことに大したトラブルもなく推移しているのです。
一昨日息子がわが家に帰ってきました。人間牧場に新しい釜戸小屋を作るための相談にきたのです。人間牧場の水平線の家もロケーション風呂も全て息子の設計ですが、今回の釜戸小屋は5年計画の最終段階なので少し凝った造りにしたいと言い出しました。僅か畳3畳ほどの小さな小屋なので、素人の私としては30万円くらいで仕上げたいと思っていました。人間牧場をフィールドにしている21世紀えひめニューフロンティアグループのご厚意もあって30万円は何とか支援してくれるそうなのですが、息子の思惑ではかなり資金が必要なようです。
リタイアして年金暮らしとなった私には息子が考えるほど懐は豊かでないのですが、それでも折角造る釜戸小屋ですから多少は出費も心がけていますが、少ないお金でいいものを造ろうとする私と、多少お金が要ってもいいものを造ろうとする息子の間には金額的にかなりの開きがあるようで、工事に入る前から少し憂鬱になっています。
先日息子から1枚の設計図がメールで送られてきました。メールに添付した設計図を開いて見るくらいはできますが、イメージ写真などなど送られたものを見ることもこれまた一苦労です。息子はその度に「習うより慣れよ」の言葉を引用して、積極的に私にパソコンを慣れさせようとしますが、当の本人は面倒臭くてついつい故障が怖くて一歩を踏み出せないのです。
それでもやはり息子が言うように習うより慣れろで随分とパソコンが使えるようになりました。リタイアしたため表を作ったり計算をしたるすることは殆どなくなって、もっぱら文章を書いたり写真を挿入したり、それらを送受信したりする程度の活用ですが、メールを送る相手と送ってもらった相手とパソコンを介してコミュニケーションが図れるのですから大した進歩なのです。
今朝も分からぬままに相手の求めに応じて、パソコン内に入っている写真データーの中から何枚かを取り出して送ってみました。一歩踏み込んだお陰でその方法が何とかマスターできたようです。基本を知らずにパソコンをいじくるのですから、難儀な話です。
「依頼され 送る予定の こと全て 片付きホッと 一息入れるぬ」
「習うより 慣れろと息子 諭すけど 俺には難題 パソコン苦手」
「迷い子に なった情報 あり過ぎて 探すがどこに 潜んでいるやら」
「この程度 満足すれば 進化せず も少し努力 も少し進化」