○孫たちの1/3論
私たち夫婦は結婚して40年になりました
その間4人の子どもが生まれました
最初は1+1=2でしたがいつの間にか
1+1=2ではなく1+1=6となったのです
その子どもが2人結婚しました
それから何年かして孫が4人生まれました
最初は1+1×2=4でしたがいつの間にか
1+1×2=4ではなく1+1×2×2=8となったのです
ある年悲しい出来事がありました
祖母と母親が亡くなりました
最初は5-2=3でしたがいつの間にも
5-2=3は5-2=3のままなのです
4人の孫はそれぞれ成長しています
わが家へやって来る孫たちの3人までが自己主張するようになりました
最初はイチゴを3個ずつ分け与えても文句を言いませんでしたがいつの間にか
9÷3=3ではなく 4+2.5+2.5=9となったのです
4人の孫の中で1人の孫は今年の春小学校へ入学しました
殆ど毎日算数を勉強しています
最初は足し算や引き算だけでしたが掛け算を覚えました
いつの間にか1+1=2と1×1=1が不思議で仕方がないようです
家の玄関先でメダカを飼っています
そのメダカが卵を産んで赤ちゃんがかえりました
最初は10匹だけでしたが坪の中が無数になりました
いつの間にか9×?=9ではなく9×?<?となったのです
わが町の人口は昭和30年には1万人を超えていました
町から人が出て行って人口が7千人1千人と減り続け
最初は多かった人口も
いつの間にか1万人→5千人弱となったのです
私たち夫婦は若いころから一生懸命働きました
親父の建てた家を弟に譲り借金して家を建てました
最初は返済していた借金もやがて返済が終わりました
いつの間にか人間牧場に別の家が建ち1+1=2となったのです
私たち夫婦は毎年確実に一つ歳を加えています
私は64歳で妻は63歳です
最初は余り感じなかった夫婦の年齢差は
いつの間も今もこれからも一つ違いのままなのです
数字とは不思議なものです
数字とは面白いものです
数字とは怖いものです
いつの間にか数字は増えたり減ったり変化しているのです
「毎日の 暮らし数字で 成り立って +-×÷ 色々使う」
「イチゴ分け 不満の孫が 主張する 俺は兄貴だ もっと食べれる」
「人生は 増えることだけ 思うもの 増えた数だけ 何処かが減って」
「あと残り 幾つあるかと 指折れば 少しため息 出そうになって」