○有害鳥獣の害から守る仕掛け
わが家には家のすぐ横に約一反の家庭菜園があります。普通は静かな糧菜園ですが、種をまく時期と収穫の時期は注意をしなければ折角播いた種は芽が出ず、また折角実った収穫物も有害鳥獣の餌になってしまうのです。これまでにも有害鳥獣に目をつけられたことが度々あり、その都度悲しい思いをしたのです。一番の大物はイノシシです。主にサツマイモを狙ってやってきます。そのためまるで人間が網で囲われているのではないかと見まがう程に家庭菜園の周りは網を張り巡らせているのです。お陰さまでイノシシはこの4~5年来なくなりましたが、次に多いのはハクビシンです。ハクビシンには主にトウモロコシを狙われます。今年は親父と相談してトウモロコシを沢山植えました。既にスーパーなどでは早生系のスイートコーンなどが出回っていますが、わが家ではそんなに早く種を播いた訳でもないので、早くても7月の収穫だと思うのです。トウモロコシは虫に弱く根や新芽に虫がつくと枯れてしまうので一回消毒をしましたが、もう一回消毒をして完璧にしたいと親父は意気込んでいますが、今のところ順調に育っています。これから収穫の時期が近付くとハクビシンが出没するので親父は網を張って守ろうと準備を進めているのです。
(今のところ順調に育っているトウモロコシ)
野ハトの被害も多いのです。特に豆類は種をまくと必ず野ハトがやってきて食べてしまうのです。今年も金時豆やトウロク豆を植えた時、頭からすっぽり被せるように網をかけましたが、敵もさるもので、網の隙間から入って食べられました。野ハトが一匹網にかかりましたが親父は、可哀そうだからと逃がしてやったそうです。動物愛護の観点からいうと親父の行動は正しいのですが、はてさて人間と動物の共存は中々難しいようです。
数日前から待望のブルーベリーの実が色づき始めました。鳥目を患っているかも知れない鳥たちにとって、目にいいブルーベリーの実は格好の餌のようで、既に虎視眈々狙われて何粒かは被害に遭いました。
そこで昨日親父の力を借りてブルベーリーの周囲に鳥除けのための脅しを付けました。金武徐の金物屋さんに出かけて少し大きめの鉄筋を2本買ってきました。その鉄筋を1.33mにグラインダーで切断し、ブルーベリーの周囲に鉄槌で打ち込みました。本当は網を張ればいいのでしょうが、網を張ると大がかりになるので、釣竿用のテグスを張りました。鳥たちには目に見える脅しよりも、目に見えにくいテグスは意外と効果があって、先日播いたトウロク豆でもその効果は実証済みなのです。親父はテグスに加えて金色と赤色が風になびく脅しのビニールテープを張ってくれました。さあ昨年のようにとりに食べられずに済むかどうか、楽しみと不安が交錯しています。
親父はこれ以外にも、庭に自分が作った池の上にも、水鳥から金魚を守るための網を被せています。今年の春先大きな水鳥がこの池の金魚を狙って飛来し、半分近くが被害に遭いました。網を張ってからは水鳥も諦めたのか来なくなりましたが、今は腕白盛りの孫たちが池に落ちるのを防ぐ役目に変わったようです。何はともあれこうして長閑なわが家でも自然界との様々なバトルが繰り広げられているのです。
「近づくな 看板出すも 字の読めぬ 鳥や獣 何の効果も」
「万全と 思っていても 向こうさん 生きるためとて 一枚上を」
「防鳥の ために鉄筋 二千円 無駄な出費で ベリーを守る」
「人間と 鳥や獣 共存の 道ゆえここに 来ないようにと」