○雨の中のサツマイモ植え・その①
「明日は雨のようですが、日程も詰まっていて中止にすることが出来ないので少々の雨だったら決行します。私は晴れ男なんですがねえ」と、前日少年少女おもしろ教室事務局の岡市さんから会議先へ電話がかかってきました。これまで様々な屋外事業を経験し、雨や風を心配し雨風と戦ってきた私としてはさして気にもせず、「雨は恵みの雨ですから」と強がって見せました。
昨日の朝は起きて外へ出てみると空はどんより曇り、今にも降り出しそうな雲行きです。そのうち雨足のかなり強い雨が降り出し最悪の様相です。でも子どもたちが楽しみにしている、少年少女おもしろ教室の第一回目のプログラムなので、実行委員長の私としては決断し実行しなければならないのです。車に妻の用意した長靴、雨合羽などとともに、終われば直ぐに西予市野村町で行われる講演会に参加しなければならないので、革靴、背広、ネクタイ、木になるカバンなどの講演道具もアンバランスだと思いながら積み込み、午前7時30分にわが家を出発しました。市役所支所の前には既に子どもを乗せるマイクロバスが到着していて、小学校の校長先生初めスタッフ方々が集まっていました。
国道から人間牧場に通じる細い山道に入ると、霧が出てきて夏草茂る道は幻想的な雰囲気に包まれていました。人間牧場に到着して水平線の家の鍵を開け、ロケ風呂の玄関や窓を押し上げ五右衛門風呂のボイラースイッチを入れて、風呂の準備をしました。サツマイモを植えた後で足湯のサービスをしてやりたいと思ったからです。風呂の蛇口をひねってから足早にサツマイモの苗床へ向いました。岡市さんが昨日準備に来たはずなのにサツマイモの補充ツルが何処にも見当たらないので、携帯で電話連絡したところ「苗床のツルだけでやりたい」というのです。はてさて苗床のツルだけでは足りるかどうか不安になりました。それでももう間に合わないのでツルを取る作業にかかりました。31人の子どもに一人5本はないと足らないし、指導者の分も入れると200本は必要なのです。益々不安になり、取ったツルを短く切り分けて行きました。
やがて子どもたちが元気に走って山道を下りてきました。今年の子どもたちも元気いっぱいです。雨が止み子どもたちの雨具もこの分だと必要ないかもしれないと思いつつ、荷物を置かせて室内とウッドデッキを使って開会式を行いました。
(開会式)
(子どもたちの班別会議)
(班別会議でそれぞれの役割を決めてゆきます)
開会式の後、人間牧場主である私の話を30分ほどみんなにしました。今年のサツマイモ作りは昨年収穫した種芋を使い命のリレープロジェクトとして実施していること、あわせて行った落ち葉を集めた腐葉土作りで種芋からツルが伸びて何とか今日に間に合ったこと、このツルからどんな芋が出来るか夢があることなどを話すと同時に、馬路村産の魚梁瀬杉の切り株の話や雨が海の恵みをもたらすことなどの環境についても踏み込んだ話をしてやりました。さあ、準備も整っていよいよサツマイモのツル植え作業が始まりました。
まずみんなを苗床に集め、木曽さんがサツマイモの種芋を引き抜いて芽が出るメカニズムを分りやすく説明してくれました。そして子どもたちは恐る恐るツルを一本一本切り取ってゆきました。市販のツルよりはるかに細く果して活着するかどうか不安ですが、それでもどうにか人数分200本のツルをやっと確保しました。
「心配の 雨もどうにか 味方して 命のリレー ついに実現」
「二百本 どうにか確保 最初から ハラハラしつつ ハサミ動かす」
「苗床を 使ってカブト 虫を飼う 子ども注目 次の目論見」
「私にも できる奉仕と おばさんが 集まり支援 今年も嬉し」
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昨日、講演会を聞かせていただいたものです。
惣川に帰ってきて花作りよる!っていうたらわかるかなっ(*^^)v
僕も惣川はもちろん野村町・西予市って活性化したくて帰ってきました。
頭を固くせずに逆の発想を持ちやっていきたいと思います。
本当にありがとうございました。