shin-1さんの日記

○異動は都落ちか?

 ゴールデンウィークの連休も終り、様々な職場で新年度が本格的に動き始めました。組織をリタイアした人間にとっては、旧年度も新年度も余り関係ないのですが、それでもいささかなりとも地域づくりやボランティア活動に関わっていると、また新たな気持ちで頑張らねばと思うのです。しかし私のような部外者でもそんな清新な気持ちで新年度を迎えているのに、失意ともとれる異動をした人にとっては、暗くて重い日々になっているようです。

 今回の異動である街の本庁から支所に異動した人に出会いました。かつて私と同じく社会教育をやっていた頃は、はつらつと仕事をして、私たちと色々な活動を仕組んでいたのですが、その後音信が途絶えていましたが、様々な職歴を経て今回支所へ異動したようです。

 本庁から見れば支所の方向が西に当るため、彼の開口一番の挨拶は「いよいよ西に都落ちとなりました。これ以上西はあの世です。後2~3年で定年ですので、のんびりとここで仕事をします」と冷めた言葉でした。こんな話を聞けば私が同情すると思ったのでしょうか。私は即座に「あなたにとって今回の異動は確かに不本意でしょう。定年間近な年齢を考えれば、ひょっとしたらここで定年を迎えるかも知れません。しかし職責には本庁も支所もありませんよ。ここは都落ちの職場ではなく、行政の最前線と思わないといけないんじゃあないですか」と厳しい意見を言わせてもらいました。彼が「片道切符」と言うように今回の人事異動は彼にとって左遷かも知れないし、不本意かも知れないけれど、冗談ではありません。「のんびりここで仕事をする」なんて甘い考えはそれこそ月給泥棒なのです。

 私は彼に「もう一花咲かせてみないか」と誘いをかけました。「いやあそりゃあ無理です」と肩を落としていましたが、昨日彼から私のインターネットにメールが届きました。

 「私は仕事に対する熱意を完全に失っていました。多分あなたに会うまではそうでしたし、今もその意識は余り変わらないと思います。でも立ち話であなたにまるでカウンターパンチのような厳しい言葉を浴びせられた時、頭の中が真っ白になりました。昔も今も変わらずに輝いて生きているあなたを何時も羨ましいと思って見ているだけで、少しでも近づこうとせず仕事をしてきたことが悔やまれます。歯車とは恐ろしいもので、一つ狂い始めると何でこうなるのだろうと思えば思うほど狂い続けるものです。今も私の人生の歯車は狂ったままなのです。

 -中略-

 まだ心の整理もついていませんが、一度人間牧場へお邪魔させてください。そしてどうしようもない自分のモヤモヤした気持ちを聞いてください」というのです。私は嬉しくなって直ぐに返信のメールを送りました。彼が言うように後2~3年、のんびり生きるのか、私が言うように「もう一花咲かせる」のか、これは気持ち次第でどうにでもなると書きました。

 今日本全国の自治体は合併というトンネルを抜け明るさを求めて動き出している部分もありますが、それどころか暗いトンネルに入って抜け出せない部分もかなりあるのです。特に職員の気持ちが彼のようにすさんでしまっている人を数多く見かけるのです。それは行政サービスの低下ですから、とりもなおさず行政不信へと直結しているのです。「のんびり」なんて悠長な考えがあるから「年金」も「後期高齢者」の問題も様々なマイナス面が出ているのです。もっと真剣に月給泥棒と言われないような緊張感を持った仕事をして欲しいと願っています。今週彼は私の人間牧場へ話にやって来ます。もう一花咲かせるために・・・・・・。

  「のんびりと 後三年を 過ごすより 一花咲かせ 終わる仕事を」

  「メール来て まだ残り火の あるを見た 意志の薪を どんどんくべて」

  「本庁が 出世と思う 馬鹿がいる 前線基地は 支所が一番」

  「今週は 悩める羊 やって来る 人間牧場 役割見つけ」 

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shin-1さんの日記

○ソラマメ届く

 この2~3日、季節が逆戻りしたような少しひんやりした朝を迎えています。昨日はこの季節にしては珍しい北東の風が吹き荒れ、親父などは一度しまっていたコタツを取り出したり、冬物の服を着て「わしは体がどうにかなったのか寒くてならん」と何時になく弱音を吐くのです。「北海道では雪が降ったらしく、寒波のせいで寒いのだ」と、遠い耳元で説明してやりましたが、さて聞こえたかどうか・・・・。それでも季節は巡り、書斎の窓から見える裏庭は日増しに緑が濃くなり、今朝は朝日に輝いて一際美しく見えます。

 昨日、友人の宮栄さんから米袋に入れられて沢山のソラマメが届きました。宮栄さんとは社会教育で知り合った旧知の友人ですが、お互いおすそ分けの交流が続いています。宮栄さんは無類の魚好きなので、親類や友人から魚が届くとおすそ分けするのです。逆に宮栄さんもレンコンやソラマメなど、親類が農家らしくこれまたおすそ分けを毎年決まったように届けてくれるのです。

 昨日は妻が出かけて留守でした。というのも昨日は母の日で、次男が休暇を取って映画とお風呂をセットにした親孝行の真似事をするというので、親子で出かけたのです。私もお誘いを受けましたが、あいにく地元のウォーキング参加と締め切りの原稿があって出かけることが出来ませんでした。

 一通りそれらが片付いたので、妻が帰るまでにソラマメの皮を剥いておこうと殊勝にも思い立ち、綺麗な夕日を見ながら夕観所の名前の付いた東屋に一人陣取り作業をしました。昨日の夕日は格別美しく、ソラマメの皮を剥きながら裏庭に上がって写真を取ったりしながらの作業です。

 ソラマメは大小さまざまで、サヤの中に三つ、二つ、一つなど入っていますが、サヤを割ると中から可愛らしい緑のソラマメが勢いよくピュッと飛び出してくるのです。子どもの頃にはこれが面白くて、もっぱら豆の皮剥きは子供の仕事でした。ソラマメによく似たエンドウも皮のまま食べるものを除けば同じようにグリンピースがはじけるように出てくるのです。

 そのうち夕方になって帰った妻は「今日は映画館は二人連れが多く、一緒に映画を見ると思っていた息子は別の映画を見ると素気なく別のホールに入り、一人寂しく見た」と不満を漏らしていました。「やっぱりお父さんを誘うべきだった」と後悔していましたが、それでも自分に手にかかるはずのソラマメの皮剥きの作業をしてもらったのが余程嬉しかったのか、早速夕食に一品作ってくれました。剥きたてのソラマメは美味しく、沢山食べました。残ったものは茹でて冷凍保存するのだといっていました。

 一昨日訪ねた香川県高松市三谷地区でのソラマメも美味しかったし、お土産にいただいた香川特産のソラマメの醤油煮も美味しいです。ソラマメを剥きながら、サヤを親に真綿のような袋で育むソラマメの実はまるで子どものようです。こんな温かい環境で子どもを育ててやりたいものです。

  「おすそ分け もらいし豆を 一人剥ぐ 夕日傾き 背なでただ今」

  「真綿抱く 豆の姿に 子育てを 思いつひとり 豆の皮捨て」

  「剥きし豆 早々夕餉 膳並ぶ 緑の湯気が ほのかに立ちぬ」

  「豆茹でて 早々冷凍 する妻の したたか暮らし 垣間見るなり」

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