shin-1さんの日記

投稿者: | 2008年5月13日

○坂の街尾道へ①

 このところお天気が安定せず、まるで春先のように足繁く雨が降ります。旅に出る機会の多い私としては、せっかく訪問するのだから、天気ぐらいには恵まれたいと思うのですが、先週土曜日の香川県高松市も、今日の広島県尾道市もあいにくの雨にたたられてしまいました。雨が降ると道中の車の運転が「熟年暴走族」を自認するする夫のため危ないと妻が心配します。また今日のように出がけに雨が降ると参加者の出鼻を挫かれ人の集まりが今いちという不安もあります。まあ天気がいいに越したことはありませんが、こればかりは幾ら考えてもどうにもならないことなので、あまり考えないようにしているのです。

 今日は天気予報ではまずまずでしたが、降水確率が高いので、早目に出で尾道の街を散策しようと意気込み、妻に頼んで目覚まし時計を午前4時にセットしました。今は夜明けも5時15分頃なので早立ちといってもそんなに早くもなく、予定通り目覚めたので早速出発をしました。こんな時妻は私の好物であるリンゴを一個皮を剥いてタッパに入れて、凍らせたお茶かホットなウコン茶を持たせてくれます。

 朝早いこともあって松山~北条~今治の道を選び、しまなみ海道は今治北インターから乗りました。来島大橋に差し掛かった時、雲を押し上げるようにして朝日が昇り始めました。交通量も殆どないため手元に置いていたカメラでちゃっかり朝日が端の向こうから昇るのを撮りました。まるで夕日のようでした。

(来島海峡大橋)

(来島海峡大橋に昇る朝日)

 久しぶりのしまなみ海道を島伝いに走り、サービスエリアでトイレ休憩をしながらのんびりと一人ドライブを楽しみましたが、家を出てから僅か2時間半足らずで尾道の街に到着しました。早くも小雨がポロポロし始めましたが濡れるほどではないので、千光寺への看板を目印に坂道を登り、駐車場に車を止めて小道を一人歩きました。早朝の散歩を楽しむ人たちも片手に傘を持っていて、雨が近いことを感じさせました。

 やがて根石の側面に刻まれた色々な文字が見えてきました。文学の道、思惑の道とでもいうべき看板も見られ、それらに目をやりながら歩きましたが、残念ながら凡人の私には崩しているうえ難しすぎて解読することもできず、ただカメラに収めるのがやっとの状態でした。

(梵字の刻印)
(頼山陽作の漢詩)
(漢詩の説明書)

 やがて千光寺まで到着しましたが、幾多の文人に愛されてきた尾道海峡の朝の眺めは最高でした。

(尾道の朝の風景)

(本堂付近)
(山門入口の三重岩)

 早朝ゆえに参拝客も殆どいませんでしたが、地元のおばちゃんが背広を着てネクタイを締めている私を見て、千光寺の裏山に最近出来た小石鎚山に登らないか勧めてくれました。私が腕っ節が強く男前に見えたのでしょう。それからが大変です。私は完全にそのおばちゃんのサポーター役に変身です。手を引っ張り足を鎖に乗せてあげたり、それは大変でした。それでも急峻な小石鎚に登って「絶景かな」を連発しました。可愛らしい60がらみのおばちゃんでしたが、後腐れなく別れました。
(鎖も用意されている小石鎚山)

 今日は朝からいい体験をしました。私の朝の万歩計は5235歩も歩いていました。お陰様で少し汗ばみました。

  「千光寺 お参りしたくて 朝早く しまなみ走り 坂を登りぬ」

  「文人が 愛した坂街 尾道を 下界に望み 深呼吸する」

  「頼陽の 漢詩刻みし 石壁を 読むことできず しばし対峙す」

  「安心の 顔と思った おばちゃんと 手に手をとりて 鎖くるなり」