shin-1さんの日記

○山口県日帰りの旅②

 さて今回の山口県日帰りの旅の目的は、飲食業生活衛生同業組合の中国・四国ブロック役職員等講習会の講師として講演を依頼されたためです。そもそものご縁は山口県飲食業生活衛生同業組合の理事長を務めておられる永田憲男さんと、下松市市民顕彰制定50周年の記念講演に招かれ、その中心メンバーだった永田さんが私の話を聞かれて、中四国ブロックの研修会に是非とお声がかかったのです。

 正直言って飲食業などに対して何の見識もない私なのでお断りを使用かとも思いましたが、永田理事長さんの熱意にほだされお引き受けしたのです。ゆえに今回の講演は多少不安を持って望みました。ましてや組合の佐原専務さんとのメールや電話による打ち合わせを聞く度に、また送られてきた依頼文書を見る度に少し憂鬱になっていました。

若松進一ブログ
(壇上居並ぶ開会式、その後役員さんたちも前席について講演を聞き、会場は満員でした)

 それでも元来ポジティブな性格なので開き直り、遅まきながら4~5日前から作戦を練り始めました。私の持っている私のプロモーションビデオ(3分)上映して始めようと思いましたが、残念ながら機材が揃わないとか、一時間あまりの短い時間なので講演中心にした方が良いのではとの折り合いがついて、結局は私を紹介した「いのちの田圃」の「心の扉」という記事をPDFファイルで送り、プリントコピーして参加者に配布するだけでお茶を濁してしまいました。

 私の帰りの新幹線の時刻を考えると16時35分には講演を終わらなければならないため、研修会を進行する佐原専務さんも気がきではないようで、「5分前」「お時間です」のメモを持って講演する私の顔色を伺っていましたが、そこは百戦錬磨な私のことゆえきっちりと16時35分の時間通りに終了しました。


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 ~前略~、飲食業界は、バブル経済崩壊後不況の長いトンネルに入ったきり、20年この方出口の見えない状況が続いています。失われた10年から先行き不明の10年が続き、漂白の時代に入ったようです。このような時こそ若松さんの気合の入った行動力がものをいうものだと存じます。飲食業は水物と揶揄され、景気という波に翻弄され続けてまいりました。また業としては専門知識もなく、さしたる設備もかけず即席に開業できる気軽さが零細企業からな脱却が図りきれない所以とも、同業組合の組織強化に繋がらない所以でもあると思います。

 起業し、高度成長経済の時流に乗り、誠実に事業展開してきたが客が来なくなって初めて地域の中の「店」を意識し、連携、連盟、協働、協同、協力の意味を知り、地域連携の正業を理解するわけですが、それからの行動のあり方が分からない、そこでまちづくりのプロに飲食業の地域協同についてのご指導をお願いする理由です。

 ~中略~講習会の演題は「飲食業と地域共生(食によるまちづくり)」、-受動喫煙防止強化、米トレーサビリティ法の施行に合わせて-とさせていただきました。内容についてはご一任いたします。~後略~。


 佐原専務さんからの植えのような手紙をいただいたものですから、私は「新しい発想で生きる」という副題を持って望みました。中四国から集まった方々はいわば飲食業界のプロの皆さんなので、素人の私がいちいち飲食について話しても何の役にも立たないのです。地域づくりという視点から食に対してアプローチを試みましたが100人を越える参加者の反応は上々で、会場は大いに盛り上がりました。多分「こんな話だったら来るんじゃなかった」と思う人はいなかったのでは?、と一人思いながら講演をお終わらせてもらいました。お招きいただいた永田理事長さんや佐原専務さんに感謝しながら・・・。


  「余りにも 違う世界の 私が 居並ぶ食の プロに説教」

  「よくもまあ そんなところで 話す気に 呆れて妻は 俺を心配」

  「呼ばれたら 刑務所以外 何処へでも 度胸座りて 努めを終わる」

  「山頭火 だったら何と 詠むだろう 分け入り見えぬ 世界を話す」

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