shin-1さんの日記

○忘れたカメラが戻ってきた④

 この歳になると忘れ状がよくなり、何かにつけて覚えていたことを忘れたり、持って行かなければならない携帯電話や財布を忘れていくこともしばしばです。「お父さんもいよいよ歳ね」といつも妻に笑われていますが、今回も旅先で忘れ物の大失態をしてしまいました。

 私は合いに地ブログを書いているので、免許証と携帯電話、そして財布の次にデジカメが必要な道具なのですが、これまでにも何度かカメラを置き忘れて相手に迷惑をかけたことがるので、デジカメだけは忘れまいとズボンのベルトに挟んで持ち歩いていました。ところが別府のホテルを出て送迎用のバスに乗り込んだ時、デジカメを座席の前の網目の物置へ入れたまま佐賀関のフェリー乗り場でバスを降りました。

 やがてバスはもと来た道を引き返して行きましたが、バスが発車して直ぐにカメラを置き忘れたことに気がつき、幹事の渡邊さんがホテルに電話を連絡して、運転手にその旨を知らせてもらったのですが、あいにく運転中の運転手は電話を取ることもなくホテルまで帰ってしまいました。

 仕方がないのでもし見つかったら送り返してもらうようお願いして岐路に着きました。自宅に帰って間もなく渡邊さんからカメラが見つかったこと、渡邊さんがわざわざ別府のホテルまで受け取りに行ったこと、その足で荷造りして宅配便で送り返したので、明日中に荷物が到着することなどを電話で知らせてくれました。

 渡邊さんは私のブログの愛読者で、特に私のブログ記事は全て誤字脱字を修正してDVDファイルに集録して、私にプレゼントしてくれているのです。デジカメがなかったら困るだろうと私を思いやる心に、ただただ感激してしまいました。

 デジカメは定年に梱包され渡邊さんの手配どおり昨日の昼過ぎ宅配業者が届けてくれました。お陰様で昨夕の会議にも持参して、何事もなかったようにデジカメは活躍をしてくれているのです。妻からは人に迷惑をかけるような忘れ物はしないようにきつく注意をされました。ものを忘れるのを歳のせいにしないようにとの指摘も当たっているだけに、穴があったら入りたいような心境でした。


 
若松進一ブログ
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 いい旅をした思い出に、今回はちょっぴりほろ苦い忘れ物の思い出も加わりましたが、忘れ物をする癖だけはないようにしたいと思っています。はてさて一泊二日の別府温泉旅行は、私が単身参加しただけで、あとの四人の仲間は全て奥さん同伴でした。ホテルの私の部屋はベッドが二つありました。こればかりは現地調達も出来ず少し寂しい感じと、妻のいない気楽さが半分半分の旅でした。帰宅後「俺だけが一人だった」と話せば、妻は意味深長な顔をしていました。

 今回の旅は大いに盛り上がり、次回は韓国へ行くことが決まりましたが、はてさて次の旅も一人になるのかも・・・・・?。


  「歳のせい カメラ忘れて そう思う いつの間にやら そんなお歳に」

  「忘れ物 明くる日届く 温情に ただただ感謝 九州の友」

  「同伴の 友ら一緒に 旅をする ちょっぴり一人 切なくなりて」

  「九州は よかとこですと 別れ際 本心伝え 船に乗り込む」

  

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shin-1さんの日記

○別府温泉地獄めぐり③

 別府温泉の地獄めぐりは小学校の修学旅行以来の、実に50年ぶりの訪問となりました。小学校6年生と言えば年齢的には11歳そこそこですから、大人の記憶に比べれば曖昧なものなのでしょうが、自分のふるさとを離れることなど殆どなかった時代のことゆえ、地獄の姿は鮮明に記憶に残っているのです。総額500円以下の決められた小遣い銭をポケットに忍ばせ、地獄めぐりをする若松進一少年の姿を思い出しながらの旅でした。

 最初に行った間欠泉の竜巻地獄は、周期的に約20メートルも105度の熱湯を噴き上げたり、摂氏98度もあるのに涼しげなコバルトブルーの海地獄や、真っ赤なお湯が煮えたぎる地の池地獄など、珍しいものばかりで、行ったこともないあの世の地獄を、この目で確かめました。

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(竜巻地獄)

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(血の池地獄)

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(白池地獄)

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(かまど地獄)
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(坊主地獄)

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(鬼山地獄)

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(海地獄)

 地獄めぐりをした後、レンタカーの運転手さんのご好意で背後にある十文字山に登りました。この山からは別府湾や別府温泉街が一望でき、はるか彼方に佐田岬半島や伊方の原子力発電所が見えました。また国東半島や高崎山も手に取るように見えました。この日は背後の山中で殺人事件があったため、報道のヘリコプターが低くホバーフライトを繰り返していました。

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 背後の鶴見岳付近を流れる雲は台風9号の接近でかなり早く、海も豊後水道から入ってきた風が吹き、下界の猛暑を忘れさせてくれるような清々しさでした。十文字山にはNHKなどのテレビ等が立ち並び、直ぐ下には誘致した大学の見事なキャンバスや、高速道路別府サービスエリアが手にとるように見えました。

 最近では奥座敷といわれる湯布院温泉や黒川温泉にすっかり任期をさらわれたように見えていましたが、年間1100万人を数える観光客や留学生4000人が暮らす12万人の人口を抱える別府は、やはり日本屈指の温泉地であることは間違いのない事実でした。


  「久方に 別府温泉 底力 感じながらも そこここ歩く」

  「湯煙が 風にたなびく 遠望を 裏に聳える 十文字から」

  「地獄とは こんなものかと 話しつつ 天国行きの 切符求める」

  「写真見て 地獄の名前 思い出す 余りの多さに こんがらがって」 

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