shin-1さんの日記

○明日は早立ち予定

 明日は、予定が狂い朝は早立ちで山口県萩市へ講演に出かけます。日帰りですが帰りは遅く、深夜になると思います。お急ぎの方は携帯にご連絡ください。

                人間牧場主 若松進一

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shin-1さんの日記

○誰かいい人おらんかねえ

 人の目から見れば私のことを、外交的で世情のことを良く知って顔が広いと思われているようで、時々私に「あんたは顔が広いから、誰かいい人おらんかねえ」と、相談を持ちかけられるのですが、こと縁談に関しては世代が変わったというのか、余り若者の情報を知らないし、ましてや年中忙しく過ごしているため、田舎の若者に嫁さんがない事実に心は痛めていても、正直言ってそんな暇はなかったのです。

 私たち夫婦は若い頃10組ほどの仲人をしていますが、それはもう随分前のことなので、今の若者の結婚事情をまったくといってよいほど知らないのです。そんな折妻がある人から写真と釣書を預かってきました。私に「誰かいい人おらんかねえ」と相談を受けましたが、うわの空で「そんな人はおらんし、俺もそんな暇はない」ととぼけていました。

 ところが妻は、親類や知人友人にそれとなく電話を入れて相手探しを始めたようです。まだ海のものとも山のものとも分かりませんが、私はふと「ひょっとしたら結婚相手を探してあげることだって立派な地域づくりではないか」と思ったりしました。今私たちの周りには結婚したいと思っても、結婚相手に巡り合うことすら出来ない人が沢山いるのです。私たちが若い時代のように男女が出会う青年団活動などもなくなり、両親と農業や漁業をしながらひっそり暮らす真面目一辺な若者を見るにつけ、何とかできないものかといつも思うのです。

 先日そんな独身の息子さんのいる家の隣にするおじさんと、ひょんなことから話をする機会がありました。隣のおじさんの話によると隣では、最近お母さんが亡くなり、お父さんも病弱で寝たり起きたりだそうです。これまで家事を一手に引き受けていたお母さんがいなくなり、家事とお父さんの介護はこの息子さんの肩に大きくのしかかっているようでした。


 見かねた隣のおじさんの隣の息子を気遣う言葉は、「誰かいい人おらんかねえ」でした。昔は村のそこここに縁結びを得意とするやり手のおばさんがいましたが、そういう物好きなおばさんは皆無で、真面目でけなげな隣の息子さんのことを何とかしてくれる手立ては残念ながら見つかりそうもないのです。

 「若松さん、あんたはまちづくりだの何だのとやっているが、隣の息子さんに嫁さんを探すようなことも考えたらどうか」と、びっくりするような重い荷物を背負わされてしまいました。かつて役場に勤めていたからといって、私がその役割を担わなければならない理由は何処にもありませんが、だからといってこの厳しい現実に目を逸らすこともできません。「考えておきましょう」と、その場はお茶を濁しましたが、高齢化・過疎化・少子化・限界集落・産業不振などなどとともに、嫁不足は田舎の大きな社会問題でもあるのです。私の息子たちも30歳を越えてなお独身です。他人事とは思えない嫁さん探しを、本腰入れてやってみようかと、考えた朝でした。


  「会う度に 誰かいい人 おらんかね 聞かれるけれど さっぱり見えず」

  「母亡くし 家事と介護を する息子 傍から見てて 何とかせねば」

  「まちづくり 偉そう口を 叩くけど 俺など所詮 役にも立たず」

  「見合いして 妻を射止めた 俺だけど やり手おばさん 進められねば」

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shin-1さんの日記

○中秋の名月に秋刀魚とサツマイモ

 外はまだ暗い今朝5時、稲光と同時に待望久しかった雨が風を伴って降り始めました。昨日の夜の天気予報による天気図では、日本列島に沿って延びる温暖前線が南下して四国を通過するために、雷雨になるのではと予想していましたが、少し時間が遅れて今朝の雨となりました。このところの厳しい残暑で、畑は乾ききっていただけに農家も、勿論私のような家庭菜園に種を蒔いたり苗を植えた者にも恵みの雨となりそうで、戸を叩く雨音を聞きながら朝の目覚めを迎えています。

 それにしても昨晩はラッキーでした。天気予報だと中秋の名月は見れないだろうと予想されていましたが、どうしてどうして、多少ぼんやりとかすんでいましたが、久しぶりに名月を堪能しました。

 昨日は中秋の名月ということで、妻が仕事に出かける時、「畑のサツマイモを試し掘りして欲しい」と頼まれていました。人間牧場のサツマイモが半分もイノシシやハクビシンの被害に遭っているため、代用として私の家庭菜園のサツマイモを提供する案を下見に来た赤石主事と宮栄館長が帰ったのを見計らって、早速わが家用のサツマイモのつるを切り、三つ鍬でマルチの下のサツマイモを掘りました。

若松進一ブログ
(人間牧場のサツマイモ畑はイノシシとハクビシンの被害に合いました)

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(試し掘りしたサツマイモ)

 乾いた畑からまずまずの赤いもが出てきました。3人分なので3株掘りました。自宅の玄関先に宅配便の不在通知が置かれていました。見ると埼玉の友人工藤さんが荷送り人のようでした。毎年届く荷物なので直感的に「大船渡の秋刀魚」を思い出し、宅配業者の携帯に電話し、夕方には在宅なので届けて欲しいと告げました。とっさに生秋刀魚の塩焼きと刺身が頭の中に浮かび、サツマイモと秋刀魚という秋の味覚を中秋の名月とともに楽しめる幸せを感じました。

 仕事から帰った妻は早速調理に取り掛かりました。秋刀魚は今が旬で油が乗っているため、外で焼くことにしました。やがてもうもうと秋刀魚を焼く煙が立ち上りました。隠居の前にいた親父が「煙が出ている。火事ではないのか」と言いに来るほどの煙でした。早速近所へおすそ分けしましたが、とても喜んでくれました。

 私は秋刀魚が大好きなので、友人西岡さんから貰った新米で炊いた真っ白なご飯とともに、大いに秋の味覚を楽しんだのです。お陰で少し食べ過ぎたような気もするのです。

若松進一ブログ
(夜空に浮かぶ中秋の名月です)

 夕食が済んだ8時頃、月を愛でるためにいつもの道を妻と二人でウォーキングしました。往復2キロほどの道すがら、雲もない満月の明るい月明かりに照らされた田舎の道は、秋の虫が鳴き最高の演出です。九州や中国地方では降り出した雨で名月を当て込んだ茶会や芋煮会が散々だと悔やんでいるのに、妻と二人で中秋の名月を心行くまで堪能することが出来ました。

 サツマイモに秋刀魚、それに名月と美人(ゴマをすった妻のこと)、こんな幸せを独り占めしていいのでしょうか。ご馳走様でした。

  「中秋に 試しに掘った サツマイモ 土の中から 赤芋ゴロリ」

  「大船渡 港の名前 描いた荷は 秋刀魚どっさり 氷詰めされ」

  「芋秋刀魚 新米ご飯 最高の 秋の味覚を 妻と二人で」

  「月と妻 伴い夜道 ランデブー 虫の音さえも 演出加え」

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