shin-1さんの日記

○私は何故選挙に出なかったのか?

 東日本大震災の影響で街宣車の自粛があったため、賑やかでもなかった統一地方選挙がやっと終りました。民主党の退潮、自民党の横ばいなど選挙結果は様々でしたが、それにしても気になるのは投票率の低さです。一票の重みや格差を論じるのであれば、投票率の高いところへ議員定数を傾斜配分するくらいな智恵があっても、いいのではないかと思ったりします。私的には愛媛県議会議員選挙で、限界集落研究会で行動を共にしてきた地元の泉圭一さんが、鳥取県議会議員選挙で元朝日新聞松山支局デスクだった砂場さんが、そして新居浜市議会議員選挙で地域教育実践交流会の実行委員である篠原さんがそれぞれ当選し、政治家として活躍してくれそうなので安心しています。

 

 かつて町長選挙や町議会議員選挙がある度に、「選挙に出てみないか」と私の元へ色々な人が話にやって来ていましたが、それ相応の年齢になったし、また言っても選挙に出ないため諦めて、最近はすっかりそんな上ずった話もなくなってしまいました。

 でも地域づくりの現場で出会う人たちからは、「あなたは何故選挙に出ないのですか?」とよく質問されるのです。「ない」といえば?になるので私は常日頃そんな質問には、二つの答を用意しています。

 その一つは「選挙に出ると妻に離婚されるから」です。妻は私が若い頃青年団活動にのめり込み、愛媛県や四国の会長をしていたため、いずれは政治を志すかも知れないと思っていたようです。


 しかし小さい田舎町の役場に勤めていると、選挙の度に巻き込まれたり翻弄される姿を目の当たりにして、あんな人たちのようになって欲しくないと思ってか、「選挙に出るんだったら私と離婚してからにして」と口走るようになりました。私は政治家と妻とどちらを取るかと二者択一を迫られたら、やはり妻を取ります。それ程私は妻に弱く甲斐性のない人間なのかも知れません。

 選挙に出たことがないので分かりませんが、選挙に出ると家族は要らぬ腹を探られたり、デマ中傷の対象となるものです。それを超えなければ当選もしないのですが、地盤、カバン、看板を必要とする政治の世界は、カバンに詰め込むお金のこともあって、まあ選挙とは左様に煩わしいものなのです。

 もう一つは「政治家は平気で?を言う」ことと、選挙で落選した友人・知人の「末路を見ていて哀れだ」と思うからです。その人が好きでもないのに、当選するためにはその人のことを「好きだ」と媚を売らなければなりません。選挙公約を声高に選挙中いいながら、選挙が終れば元の木阿弥で、4年間胸にバッジをつけて胸を張る姿は?の塊のような気がするのです。また選挙に負ければ世間の冷たい目と仕打ちが待っているし、加えて今まで積み上げてきた信用と実績がまるで積み木崩しのように、跡形もなく消えて行くのです。

 私は政治を志さなかったお陰で、地位や名誉を手に入れることは出来ませんでしたが、妻を失うことも、築き上げた郷土愛やボランティア精神を失うこともなく今日を迎えることが出来たのです。村議会議員から国会議員まで、政治家の中には信用に足りる政治家も多少いますが、その殆どは残念ながら能力と信用、それに期待感の持てない、責任の取り方や身の引き方を知らない政治家がやたら多いように思われるのです。

 戦居に出なくて良かったとしみじみ思う今日この頃です。

  「喧騒の 選挙終わりて 平穏に 多く望めぬ 早くも落胆」

  「政治家は ?がいえぬと 大成は 難しいかも 知れないようだ」

  「政治家に どんな期待を すればいい 期待する方 無理かも知れぬ」

  「妻からは 選挙に出ると 離婚する 三行半で 身動き取れぬ」

[ この記事をシェアする ]

“shin-1さんの日記” への2件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    篠原 茂さん
    私は選挙に出たら離婚すると妻から言われているので、選挙には出ませんでした。(笑い)
    でも選挙の度に多くの人から出馬要請があり、断わるのに大変でした。でも私のような者は出なくて正解だったように思います。
    私の分まで頑張って下さい。陰ながらしか応援できませんが・・・・。
    議会は数の理論と年功序列の世界です。一年生議員はしっかりと市民目線を基本にお励み下さい。またお会いしましょう。
    人間牧場主 若松進一

  2. SECRET: 0
    PASS:
    久しぶりにブログを拝見していますと、私の名前が出てきてびっくりしました。
    私の女房、家族もみんな反対でした(私も出馬を固辞していました)しかし、皆からその気にさせられ出馬を決意しましたが、最後は家族に支えられての選挙戦でした。
    今後は、選挙民に嘘をつかず一生懸命頑張ります。今後もご指導願います。
    ありがとうございました。

コメントは受け付けていません。