shin-1さんの日記

〇4月最後の日

 一月はいぬる、二月は逃げる、三月は去る、四月は終うなんて洒落言葉で表現したいほど、一日一日があっという間に過ぎ去り、先日正月を迎えたかと思うのに、もう今年も三分の一が終わって終いました。歳をとると時の流れを早く感じるというのはどうやら本当の話のようだと、一人苦笑するのです。ゆえに一日一日をおろそかにせず、多少無理をしても生きている証を残そうと、最近は毎朝晩一本ずつ一日二本のブログを書いて見たり、八十五歳まで生きる目標実現のために寸暇を惜しんで歩いたり体操をして健康増進に勤めていますが、はてさて「こんなことでいいのだろうか」と疑問に思いつつ、昨日一日が終わってしまいました。

 昨日は久しぶりに一日中自宅にいて、親父と二人で過ごしました。家に話し相手がいるということだけで安心するのか、親父は長男息子の私に色々と話しかけてきました。最近からだのあちこちにがたが来て自分の寿命がそんなに長くないと思うこと、これまで生きてきた人生の思い出のこと、自分が今気がかりなこと、死んだ後のことなどなど、話は堰を切ったようでした。親父は貧乏だったこの家を必死に守ってきたため美田や財産を残すことは出来ませんでした。もっと話阿賀や我金持ちだったらよかったのにと、親の能力の少なさを嘆いたこともありましたが、今はむしろ美田や財産より、私をここまで心強い人間に育ててくれた感謝の気持ちでいっぱいなのです。たとえ親父が死んでも遺産で親族がもめるようなことはないゆえ考えにくく、また近所に住む叔父や叔母、それに私の兄弟姉妹もみんな人がうらやむほど仲が良いので、これに勝る幸せはないのです。

若松進一ブログ

(根寄せ作業が終わってすっかり綺麗になったジャガイモ畑)

 昨日は親父の求めに応じ、家のこまごまな掃除や片付け、畑仕事を手伝いました。春先に植えた六寸豆が遅霜に遭って全滅したので、親父が近所の種物屋さんで買ってきた種を蒔いてやりました。また腰が痛いというので久方途絶えていた腰へサロンパスを張ってやりました。さらに自分の手に負えないジャガイモ畑の根寄せも私が親父に代わってやりました。わが家もいよいよ労働力の政権交代がやってきたようです。

 前日妻と二人で出かけた折買い求めてきた夏キャベツの苗を二列二十四本植えました。植えた後には親父流に籾殻を撒き、完熟牛糞を置いて水をたっぷりやりました。ふと見上げた向かいの本尊山は見事に春の衣装に衣替えして、今日から始まる初夏の装いでした。

 老いた親父、初老の私、満開のつつじ、成長著しい畑の野菜、生えてくる雑草、見える野山の景色、遠くで聞こえる鉄橋を渡る列車の音、どれもこれも都会から遠く離れた長閑な田舎の出来事です。

若松進一ブログ

(夏キャベツの苗を24本も植えました)

  「久方に のんびりしつつ 話聞く 親父の顔が 幸せそうだ」

  「畑に出る 麦藁帽子 軍手なる 出で立ちだけは 百姓まがい」

  「労働の 政権交代 近いかも 予感しながら 大変実感」

  「葉境の 菜園何も 取れなくて 夏を夢見つ 黙々鍬を」


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