人間牧場

〇浪花のモーツアルト「キダ・タロー」さんが亡くなりました
先日何気なく新聞を読んでいると、浪花のモーツアルトと呼ばれた作曲家のキダ・タローさんが亡くなったと報じていました。普通の人は気にも留めず見過ごす訃報ですが、私にとっては思い出の忘れることのできない人なのです。

 

 

 

 私がまちづくりに関わっていた頃は、ある意味やりたい放題で思いついたら町長に進言しすぐやることをモットーにしていました。そのため役場の中では反対も多く、失敗などをすると「それ見たことか」と痛烈な批判にさらされました。

 特に議会では町名変更を先導したと烙印を押された危険人物のような存在でしたからその都度あれこれ言われましたが、先進的な町長には信頼され、あれこれやらせてもらいました。町のキャッチフレーズも全国公募ししかも最優秀賞に賞金10万円を出すといった、当時の行政では考えられない手法で2661件の応募者の中から「しずむ夕日が立ちどまるまち」を選びました。

 町民誰もが口ずさみ踊れる歌を作ろうと「双海音頭」を作ることを起案し、作詞を町民に公募しました。宇都宮陽一こと吉岡政吉さんの詞をもず・唱平さんに補作詞してもらい、作曲をキダ・タローさんにお願いすることにしました。

 大阪へ出向いてキダ・タローさんと初めてお会いしましたが、気さくな方で、出来上がった曲を歌手小杉真希子さんに歌ってもらったテープを沢山作り夏祭りや色々な場所で歌ったり踊ったりしましたが、JR下灘駅で開いた夕焼けプラットホームコンサートに出演したことをきっかけに、無償で作詞作曲してもらった下田逸郎さんの「双海恋歌」とともに忘れられない歌となりました。

 キダ・タローさんと大阪で出会った時、「双海の夕日は日本一なのでいつか見に来てください」と握手をした時の手の温もりを今も覚えています。双海町へ来られることは叶いませんでしたが、安らかなご冥福をお祈りいたします。

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