○中秋の名月に秋刀魚とサツマイモ
外はまだ暗い今朝5時、稲光と同時に待望久しかった雨が風を伴って降り始めました。昨日の夜の天気予報による天気図では、日本列島に沿って延びる温暖前線が南下して四国を通過するために、雷雨になるのではと予想していましたが、少し時間が遅れて今朝の雨となりました。このところの厳しい残暑で、畑は乾ききっていただけに農家も、勿論私のような家庭菜園に種を蒔いたり苗を植えた者にも恵みの雨となりそうで、戸を叩く雨音を聞きながら朝の目覚めを迎えています。
それにしても昨晩はラッキーでした。天気予報だと中秋の名月は見れないだろうと予想されていましたが、どうしてどうして、多少ぼんやりとかすんでいましたが、久しぶりに名月を堪能しました。
昨日は中秋の名月ということで、妻が仕事に出かける時、「畑のサツマイモを試し掘りして欲しい」と頼まれていました。人間牧場のサツマイモが半分もイノシシやハクビシンの被害に遭っているため、代用として私の家庭菜園のサツマイモを提供する案を下見に来た赤石主事と宮栄館長が帰ったのを見計らって、早速わが家用のサツマイモのつるを切り、三つ鍬でマルチの下のサツマイモを掘りました。
(人間牧場のサツマイモ畑はイノシシとハクビシンの被害に合いました)
乾いた畑からまずまずの赤いもが出てきました。3人分なので3株掘りました。自宅の玄関先に宅配便の不在通知が置かれていました。見ると埼玉の友人工藤さんが荷送り人のようでした。毎年届く荷物なので直感的に「大船渡の秋刀魚」を思い出し、宅配業者の携帯に電話し、夕方には在宅なので届けて欲しいと告げました。とっさに生秋刀魚の塩焼きと刺身が頭の中に浮かび、サツマイモと秋刀魚という秋の味覚を中秋の名月とともに楽しめる幸せを感じました。
仕事から帰った妻は早速調理に取り掛かりました。秋刀魚は今が旬で油が乗っているため、外で焼くことにしました。やがてもうもうと秋刀魚を焼く煙が立ち上りました。隠居の前にいた親父が「煙が出ている。火事ではないのか」と言いに来るほどの煙でした。早速近所へおすそ分けしましたが、とても喜んでくれました。
私は秋刀魚が大好きなので、友人西岡さんから貰った新米で炊いた真っ白なご飯とともに、大いに秋の味覚を楽しんだのです。お陰で少し食べ過ぎたような気もするのです。
夕食が済んだ8時頃、月を愛でるためにいつもの道を妻と二人でウォーキングしました。往復2キロほどの道すがら、雲もない満月の明るい月明かりに照らされた田舎の道は、秋の虫が鳴き最高の演出です。九州や中国地方では降り出した雨で名月を当て込んだ茶会や芋煮会が散々だと悔やんでいるのに、妻と二人で中秋の名月を心行くまで堪能することが出来ました。
サツマイモに秋刀魚、それに名月と美人(ゴマをすった妻のこと)、こんな幸せを独り占めしていいのでしょうか。ご馳走様でした。
「中秋に 試しに掘った サツマイモ 土の中から 赤芋ゴロリ」
「大船渡 港の名前 描いた荷は 秋刀魚どっさり 氷詰めされ」
「芋秋刀魚 新米ご飯 最高の 秋の味覚を 妻と二人で」
「月と妻 伴い夜道 ランデブー 虫の音さえも 演出加え」