shin-1さんの日記

○カボチャ談義

 昨日、「カボチャが届きました」ととりあえずお礼のメールを送りました。そして送っていただいたことのお礼をこめて、私のブログに紹介したのも昨日のことです。ところが今朝6時にメールを開けてみると、9時間前の昨夜20時58分に北海道佐呂間町の荷主武田温友さんから、メールとブログのお礼が届いていました。

 荷物はさすがにFAXやメールで送ることは出来ませんが、そのうち荷物さえも瞬時に後れる時代が来るかも知れないとドラえもんや鉄腕アトムのことを思い出しました。今までであれば電話や電報が一番早い音信でした。ハガキや手紙でのやりとりとなると、それにはそれの値打ちはあるものの、時間がかかって仕方がないのです。北の北海道と西の四国は距離的には遠く離れているのに、まさに距離を感じさせないスピードにただただ驚き、よくぞメールという道具を手に入れていたものだと、嬉しくなりました。


 さて、私が北海道佐呂間町の寿大学に講演に出かけ、講演の前に武田温友さんと控え室で出会い、かぼちゃの話を聞いただけの小さなきっかけが、武田温友さんのカボチャに対する情熱と私のことを記憶していたこと、そして私に一年後カボチャを送る行動によって来たと西の小さな小さな交流が始まりました。人は何回会ったかの和ではなく、思いの深さだとしみじみ武田温友さんのことを思いました。北海道での出会い、カボチャの荷物、お礼のメールとブログ書き、返信メールと武田温友さんとの音信はたった3回なのに、私にとっては何年も前から知っているような旧友の一人にランクインしたのですから、人の出会いとは面白いものです。

 武田温友さんに、「送ってもらったカボチャは大切にしまって置き、冬至カボチャとして食べたい」とメールに書いたところ、以下のような返信が届きました。

若松進一ブログ
(送られてきた坊ちゃんカボチャ、残念ながらあと一つは長男の嫁が持ち帰ってしまいました)

 ~前略~「お届けしたカボチャはすべて私が種から育てて、先週末に私が収穫、選別したもので、自分の分身のようなものです。それだけにブログにご紹介とは嬉しい限りです。これからも自信を持って「かぼちゃの地域おこし」に取り組む勇気が湧いてきました。本当にありがとうございます。そして、肝心なお話ですが、お届けした「食用かぼちゃ」2個は、今食べるのが一番美味しいカボチャです。

 普通のカボチャは、収穫して水分が抜けてくると、でんぷん質が減って糖質が増え、そのバランスが一番良く、カボチャの一番美味しい時期は収穫してから二週間だといわれています。今回お届けした「坊ちゃんかぼちゃ」はこの普通のかぼちゃなのです。

 そして、これまた不思議な話で、でんぷん質糖質が増えるスピードが遅く、ちょうど12月、冬至の時期、人間が一番カボチャを食べたくなる時に旬な時期を迎える、心憎いカボチャがあるのです。表皮が乳白色の「雪化粧という名前のカボチャです。12月にはこの雪化粧カボチャをお送りしますので、是非坊ちゃんカボチャはお早めにお召し上がりください。~後略~」


 思わぬネット上でのカボチャ談義となり、知られざるカボチャの魅力を知ってしまいました。わが家でも冬至カボチャを食べますが、どういう意味で冬至カボチャを食べるのかは余り聞かされていませんでしたが、緑黄野菜の王様であり好物のカボチャをこれからもせっせと食べたいと思います。カボチャを食べる度にこれからはカボチャ博士武田温友さんのことを思い出すことでしょう。今年の冬至が俄然楽しみになってきました。


  「知らなんだ 何故にカボチャを 食べるのか 冬至楽しみ 今年の冬は」

  「北と西 ネットでカボチャ 談義する 便利世の中 感心しきり」

  「世の中にゃ こだわる人が いるものだ カボチャ一つに 夢を託して」

  「人のこと 言えるはずない 俺だって 食えぬ夕日に 思いを寄せて」

[ この記事をシェアする ]