○おじいちゃんは大嫌い
件病院に勤めている娘の子どもが風邪気味で、昨日の夕方電話が入り、明くる日勤務があるので面倒を見て欲しいと言うのです。大根の種を蒔いていた最中でしたが手を休めて、松山のマンションまで迎えに行きました。熱があるためぐずっていましたが、納得して私の車に乗って我が家へ向かいました。夕暮れ時のラッシュ時なので、高速道路を走りたいという孫の言葉で松山インターから伊予インターまで無料区間をあっという間に走りました。チャイルドシートに乗った孫は大喜びでしたが、インターを降りると間もなく「マクドナルド」に寄りたいというのです。伊予インターから一番近いマクドナルドは松前の伊予高校付近なので、「引き返せない」というと、それまでご機嫌だった孫が急に不機嫌となり、「おじいちゃんは大嫌い」と言うのです。これまでは私が「男は」と言うと孫は「男は泣かない」、私が「男」というと孫は「男同士」などと反応し、見事な相棒振りを発揮していたのに、初めて「じいちゃんは大嫌い」とふてくされてしまいました。
「おじいちゃんとおばあちゃんを独り占め」なんて喜んでいたのに、余程癪に障ったのか「おばあちゃんが好き」とか、「おばあちゃんと風呂に入っておばあちゃんと寝る」と我を通しました。子どもがマクドナルドを好きなのはハンバーガーやフライドポテト、シェイクもさることながら、ハッピーセットを頼めば必ずおまけがついていて、それが楽しみなのです。
先日も孫のリクエストに応えてマクドナルドに行きましたが、孫は食べるものよりおもちゃが目当てのようでした。その時貰った物は太鼓囃子というおもちゃで、ボタンを押せば太鼓の音が賑やかに聞こえまるでお祭り気分となり、孫はひょうきんな踊りを披露してくれました。
物を買ってくれるおばあちゃんは好き、言っても買ってくれないおじいちゃんは嫌いは当然のことで、好きか嫌いかの判断はどうやら損か得かのようです。
私たちおじいちゃんやおばあちゃんにとって孫の存在は、目の中に入れても痛くないほど可愛いものです。「大好き」という言葉を言って欲しいために祖父母は、なけなしの財布をはたいて孫のために欲しいものを買ってやるのです。子育てでいささか経験のある私は、親の教育方針に沿って孫に接しなければ、親の存在が薄くなるのです。たとえ「おじいちゃんは大嫌い」と言われても、駄目なものは駄目と言えるおじいちゃんになりたいと思っていますが、いつまで続くかどうか・・・・。
昨晩は少し咳をしていたため横で寝ていた妻はウトウトと眠れない夜を過ごしたようです。私も今日は一日自宅で孫のお相手です。幼稚園には「熱があるから休む」旨の連絡をしていますが、言葉が通じない間柄だけに長い一日になりそうです。それにしても「おじいちゃんは大嫌い」と大までつけた孫尚樹の一言はショックでした。多分熱のせいだろうと思っています。
「じいちゃんは 嫌いと言われ ショック受く 熱のせいだと 思ってみたり」
「自宅にて 一日長い 孫の守 草刈よりも しんどい仕事」
「好き嫌い 判断基準 損か得 財布持ってる 妻に軍配」
「ハンバーガー よりもおまけが 魅力です マクドナルドは 子どもに魅力」