○市販のお茶や水は何故腐らないの?
今年の夏はスーパー猛暑という名前がつくほど暑い夏でした。そのため熱中症が話題になり、水分補給と称して水やお茶を沢山飲みました。お陰で熱中症にはならなかったものの、過度の水分補給で少し体調がおかしくなったような気がするのです。
体内の水分は細胞内に含まれている「細胞内液」と、血液や細胞間液などの「細胞外液」に大別されますが、細胞を構成するたんぱく質や核酸などが安定するうえで、水分は重要な働きをすると同時に、血液として常に体内を巡り、水に溶解した栄養素、あるいは新陳代謝によって生じる老廃物などの物資を輸送する役割を担っています。また体内の水分は発汗で熱を放散することによって、体温を調節する働きもしています。
人間の身体は成人では体重のおよそ60パーセントが水分だといわれています。体重55キロの私の場合は33キロが水分なのです。体内の水分量は年齢や男女によって異なるそうで、丸々太った赤ちゃんは80パーセントが水分なのですが、成長とともに水分は減少し、高齢になると50パーセント、つまり半分しか水分はなくなってしわくちゃになるのです。しわの原因は水分減少だからといって、高齢者が水分を補給してもしわは戻ってこないのです。
一概には言えませんが、人が一日に飲食する量の65パーセントは水分です。量にしてだいたい2,5リットルだそうで、一日に同量の水分を呼吸気や汗、小便などの排泄物として体外に排出していますが、人間の体内の水分は絶えず入れ替わりながら一定の割合に保たれて、人体の生命維持活動を支えているのですから凄いことなのです。
こうした生命の維持システムによって水分を多少取り過ぎたり不足しても別に問題はないようですが、極端過ぎると水分バランスが崩れて病気になるので用心しなければなりません。
最近水やお茶を飲む時々、心配になることがあります。それは自動販売機で打っている水やお茶が果たして身体にどういう影響を与えるかということです。野菜や肉や魚、それに加工品などは栄養素やエネルギーについて、また農薬などの安全について産地、製造者まで特定して細かく注文をつけるのに、水やお茶はその中身にまでは余りにも無関心なのです。
わが家では夏になると妻が毎日麦茶を沸かしたものを冷蔵庫で冷やしたものを愛飲しますし、水も煮沸したものを冷やして飲みます。しかし市販されているお茶や水は効能書きはあるものの、果たして?と疑いたくなるのです。
健康を守るための医薬品や補助食品を売っているドラッグストアーの店先には2リットル入りのペットボトルに入れられたお茶や水が信じ難いほど安値で特売されているようです。自宅で作った麦茶はせいぜい1日か2日しか持たないのに、売っているお茶や水は1ヶ月置いても何故腐らないのかというのも偽らざる私の疑問です。私の友人が言うのには、市販のウーロン茶に釘を入れて実験すると、一日で真っ赤に錆びると言うのです。また外国のミネラルウォーターも本物かどうか疑うべきだとも言っていました。
今年の夏、私の体内に大量に入った水分は、汗や尿として大量に対外排泄され、体重も瓦随時出来ていますが、水が運んだ栄養分もさることながら、身体に悪いものはどのように蓄積しているのでしょう。考えれば水やお茶も落ち落ち飲めない時代ですが、会合では相変わらず何の疑いもなく机の上に市販のペットボトルが配られ、何の疑いもなく人はそれを飲んでいるようです。
「分からない 市販の水や お茶などが 何故に腐らず 長持ちするか」
「何処ででも 水筒吸い付く 子どもたち 水分補給 ルールないのか」
「健康を 売ってるはずの 店先に お茶水特売 ドラッグストアー」
「お茶水を 鱈腹飲んだ 夏終わり 味覚の秋は 鱈腹食べる」