○学生たちと煙会所で座談会
「若松さん、明日の夜は空いていますか?」と、昨晩年輪塾運営委員会の折、伊予市役所双海支所の松本さんに尋ねられました。「予定表を見ないと明日のことは分からんが、夜だったら多分大丈夫じゃない」とあやふやな返事をしてしまいました。自宅に戻って予定表を見ると夜は空いていたので、明くる日確認の電話で「午後8時に煙会所へ学生を5人連れて行きます」と言うことでした。
外出先から午後5時に自宅へ帰り、急いで煙会所の掃除をしました。煙会所へ人を迎え入れる時は必ずやる作業です。まず掃除機で四畳半の畳の上を掃除して、それから雑巾を固く絞って畳を拭くのです。台風9号が去ってから朝夕は涼しくなったとはいえ、掃除をすると汗が噴出してきました。囲炉裏の周りの吹き掃除を終えたので今度はトイレの掃除です。煙会所横に併設している水洗トイレも人が来ないと掃除の機会を逸しているので、この際とばかりに掃除をしました。これもお客を迎えるための大事な心構えだし修行だと思っているのです。
妻と二人で食事を済ませ、お茶の準備をするよう頼んで待っていると自宅前に車が止まり、松本さんらしく10分前に私の携帯電話が鳴りました。「自宅前に到着しました」との知らせです。急いで玄関先に出て見ると、松本さんに連れられて5人の大学生が立っていました。軽い挨拶をして煙会所へ案内しました。前もって点けていた蚊取り線香を持って中に入り、ゴザ座布団を7枚用意した場所に座って、早速座談会を始めました。
彼らは東京日野市にある明星大学の学生さんで、全国各地の過疎地小規模を訪ねて学習することを目的にしたクラブ活動で、双海町の翠小学校へ来ているのです。昼間は翠小学校で教育実習し、夜は潮風ふれあいの館に泊まって色々な人と交流しているようでした。昨晩は教育委員会の赤石さんが県下の公民館仲間に呼びかけて交流会をしたようです。
学生たちには赤石さんが用意した、私が北東総研に頼まれて書いたまちづくりの記事がプリントされ、事前に配られて読んでくれていたので、鋭い質問を矢継ぎ早に浴びせられいい座談会となりました。私もかつては教育委員会で社会教育を13年、また教育長として2年教育活動や教育行政にかかわった経験があるので、様々な視点で意見を述べました。学生たちは5人全員が教員を目指しているらしく、しっかりした教育観を持っているようでした。子どもの数も学校の数も減って、教員を目指す人にとっては狭き門の時代になっています。「世の中思うようにはならないが、思うようになる」というはなむけの言葉を送りました。世の中は思い通りには中々なりません。でも思いが強ければ夢は実現するのです。私は「夢はドリームではなくターゲットである」とよく若者たちに話します。松本さんだって教員になる夢を一度は持ったようです。でも役場に就職して教育委員会に私と一緒に勤め、広い意味での教育に目覚め、今もまちづくりという世界でその夢を実現すべく努力しているのです。「決して諦めない」強い信念を持ち続ければ、例え回り道をしても目標に近づくことは出来るのです。頑張れ先生の卵たち。
「東京の 大学生が やって来る 掃除して待つ 蚊取り火をつけ」
「先生に なる夢語る 頼もしさ 日本の未来 背負う若者」
「暑いゆえ 囲炉裏に火なく 寂しくも 議論は熱く 夜は更け行く」
「煙会所 久方ぶりに 若者の 熱気白熱 嬉しじゃないか」
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相馬純(そうまじゅん)さま
こちらこそ貴重な出会いをありがとうございました。
私設公民館「煙会所」は、若者が集うために造ったものです。
これまでにも多くの若者が全国から集まり、囲炉裏を囲んで人生について考え、議論をしてきました。
教員になる夢をしっかりと持ち続けて頑張って下さい。
いつでも相談に応じます。
人間牧場主 若松進一
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先日は貴重なお時間を私達に費やしていただき、ありがとうございました。新潟出身の相馬です。若松さんのお話を聞いて、使命を感じました。若松さんのお話を聞けたラッキーな私達が動かなければいけないと思いました。やる気が出ました。教員ではなく、役場や公民館の職員として子どもと関わるのも、一つの道だと気づくことができました。たくさん悩んで動揺して苦労して自分の人生を設計していきたいと思います。若いうちに色んなことを経験していきたいです。一期一会で終わらせたくないこの出会い、今後もコメントしたりして関わり続けていけたらなと思います。体に気をつけてくださいね。お元気で。
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土田 智仁(つちだ ともひと)さん
先日はお疲れのところ、煙会所へお越しいただき、ありがとうございました。
目的を持って生きている若者に会うと、パワーをいただいたような気持ちになります。
教員を目指しているようですが、ハード路はかなり高いものと思われます。
でも、世の中思うようには行きませんが、志さえ高ければなるようになるものです。
日本の将来のためいい教師になってください。
またお会いしたり、ネットで交流しましょう。
人間牧場主 若松進一
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正面に座っていた、土田と申します。先日は、お忙しい中、私たち学生のために時間を割いてくださり、本当にありがとうございました。
若松さんのお話を聞いて、気持ちがスッキリしました。町おこしについてだけではなく、人生についての話など、とてもタメになる話でした。町おこしへの疑問も解決できました。
若松さんのお話の中で、一番印象に残った言葉は『全員が賛成したものをやったって感動は薄い。反対されても、自分の信念を貫くことが大事だ』です。
私は教員になることを目指しています。大半の学校は、校長先生が『こうしよう』と言ったら、従わなければならないと思います。校長先生の考えと自分の考えが違う場合も従わないといけないという空気が流れています。私は、そのような学校は好きにはなれません。頭の固い教員にはなりたくない、自分の信念を貫く教員になる、そういう思いを大事にしたいと思います。
この出会いを一回きりにはしたくないので、これからもお付き合いのほう宜しくお願いします。
それでは、また元気な若松さんに会えることを楽しみにしています。
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こんにちは。同じく正面右に座り、赤い服を着ていた美濃匠です。この度はお忙しい中、お話を聞かせてくださりありがとうございました。
若松さんの教育観はとても勉強になりました。その時とったメモは一生大事にします。
そして僕の話になってしまいますが、煙会所で申しました通り僕は教員志望です。
しかし、大学を出てすぐには教師にならず、外国に出て様々な事を見て知って経験して、もう少し見識を深めてから教師になろう。と考えていました。
何より、残りの人生を教師生活に捧げるにはまだ早い。もっと色々なものに触れて驚き、感動をしてからでも遅くない。と思います。
ただ、そういった気持ちは願望止まりで曖昧。全く現実味を帯びていませんでした。
しかし今回若松さんのお話をお聞きし、楽しそうに町おこしの話を聞かせて下さる若松さんの姿を見まして、その考えは決して夢物語で無い。そして自分も若松さんのように楽しそうに生きる人になりたい。という意識が芽生えました。
決して楽な道では無いですが、絶対に人生が楽しくなる道だと自分は思います。なのでその気持ちに正直に、自分のやりたい事を貫いていきます!!
今回は本当にありがとうございました。また会える日が来るのを楽しみにしています。
あと、ブログはずっと見ていこうと思います。
それではまた!!
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大須賀 晶(おおすか あき)さん
先日は煙会所へお越しくださりありがとうございました。
前向きに生きる若い人に出会うと、パワーをいただいたような気持ちになります。
人生は思うようになりませんが、思い通りになることを信じて頑張って下さい。
お元気で。
人間牧場主 若松進一
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緑の服を着ていたものですが、忙しい中本当にありがとうございました。
たくさんのお話しをお聞きでき勉強になりました。
双海ではあたたかいひとにたくさん出会うことができ感動しました。
若松さんもその一人です!!
このことを生かし、また明日から大学で学んでいこう、そして若松さんのように子どもに対して向き合おうと思いました。
本当にありがとうございました。
では、またいつか出会えるまで!!