shin-1さんの日記

○別府温泉地獄めぐり③

 別府温泉の地獄めぐりは小学校の修学旅行以来の、実に50年ぶりの訪問となりました。小学校6年生と言えば年齢的には11歳そこそこですから、大人の記憶に比べれば曖昧なものなのでしょうが、自分のふるさとを離れることなど殆どなかった時代のことゆえ、地獄の姿は鮮明に記憶に残っているのです。総額500円以下の決められた小遣い銭をポケットに忍ばせ、地獄めぐりをする若松進一少年の姿を思い出しながらの旅でした。

 最初に行った間欠泉の竜巻地獄は、周期的に約20メートルも105度の熱湯を噴き上げたり、摂氏98度もあるのに涼しげなコバルトブルーの海地獄や、真っ赤なお湯が煮えたぎる地の池地獄など、珍しいものばかりで、行ったこともないあの世の地獄を、この目で確かめました。

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(竜巻地獄)

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(血の池地獄)

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(白池地獄)

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(かまど地獄)
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(坊主地獄)

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(鬼山地獄)

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(海地獄)

 地獄めぐりをした後、レンタカーの運転手さんのご好意で背後にある十文字山に登りました。この山からは別府湾や別府温泉街が一望でき、はるか彼方に佐田岬半島や伊方の原子力発電所が見えました。また国東半島や高崎山も手に取るように見えました。この日は背後の山中で殺人事件があったため、報道のヘリコプターが低くホバーフライトを繰り返していました。

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 背後の鶴見岳付近を流れる雲は台風9号の接近でかなり早く、海も豊後水道から入ってきた風が吹き、下界の猛暑を忘れさせてくれるような清々しさでした。十文字山にはNHKなどのテレビ等が立ち並び、直ぐ下には誘致した大学の見事なキャンバスや、高速道路別府サービスエリアが手にとるように見えました。

 最近では奥座敷といわれる湯布院温泉や黒川温泉にすっかり任期をさらわれたように見えていましたが、年間1100万人を数える観光客や留学生4000人が暮らす12万人の人口を抱える別府は、やはり日本屈指の温泉地であることは間違いのない事実でした。


  「久方に 別府温泉 底力 感じながらも そこここ歩く」

  「湯煙が 風にたなびく 遠望を 裏に聳える 十文字から」

  「地獄とは こんなものかと 話しつつ 天国行きの 切符求める」

  「写真見て 地獄の名前 思い出す 余りの多さに こんがらがって」 

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