○イノシシの被害甚大
昨日山奥組の井上さんがロケ風呂の見学をしていて、風呂下の畑の異常に気がついてくれきました。「若松さん、芋掘りしたのですか?」、見れば子どもたちの実習畑のサツマイモが無残にも荒らされているのです。井上さんたち一行が帰ってから私は一人で芋畑へ入り、被害の状況を調べてみました。松山方面の2畝は全滅の状態で、芋づるが無残な姿をさらけ出していました。
進入場所はどうやら入り口で、誰が開けたのかは定かでありませんが、囲い網の継ぎ手を利用した入り口がイノシシが通るほど開いていました。3年前にもこれと同じような被害に遭ったことがあります。当時の教育委員会の職員さんが草引きにやって来て、作業終了後うっかり入り口の網を閉め忘れて被害に遭ったのです。
先日私が周りの草刈をした時には、周りを見回って網の状態を確認していたので、まさかイノシシが入り口の戸を開けたとは考えられないのです。そうかといって防犯カメラを設置している訳でもないので、警察でもないのでこれ以上の詮索は出来ず、まあ今回もイノシシの悪知恵のせいだと、イノシシを犯人にしたいと思うのです。それにしてもいのししは鼻や口、それに手足で、鍬を持たずによくもまあこれほどまでに芋を掘るのが上手いのか、ただただ感心するばかりでした。
今回も被害届を出すことが出来ず、ゆえに操作もなく結局は泣き寝入りで一件落着となりそうです。早速現場から教育委員会の赤石さんに被害の状況を伝えましたが、収穫を楽しみにしている子どもたちの落胆が目に見えるようです。
帰り道すがら人間牧場の近所に住む西嶋さんに出会いました。西嶋さん宅はもう当の昔にサツマイモはイノシシの被害に遭って全滅したそうです。西嶋さんはもうこの4~5年は植えても植えてもイノシシに取られるので、来年から作付けをやめるのだそうです。落胆を隠せず山を下りましたが、人間牧場の入り口付近の道沿いには西嶋さんの仕掛けたイノシシの捕獲箱が見えました。利口になったイノシシはあざ笑うように、捕獲箱の直ぐ近くの斜面を無数に掘り返していました。
こんなこともあろうかと家の横の畑にサツマイモを植えていて、収穫祭でサツマイモが足らなければ、わが家のサツマイモを回す予定です。今年も私たち人間は残念ながらイノシシの知恵に負ける結果となりました。
「情けなや 今年も猪に 芋食われ 被害届も 出せないショック」
「つるだけを 残して食べる 手の内は まさに名人 よっ、イノシシ」
「楽しみに している子ども 裏切った 心沈んで 囲いを補修」
「あいつらも 生きんがために 日々必死 理解はするが やはり憎いな」