shin-1さんの日記

○人間牧場へ大町会館の皆さんが研修に来ました

 西条市大町会館の越智館長さんから、人間牧場の視察に来たいと何ヶ月も前に連絡が入っていました。越智館長さんは几帳面な方で、その後何度か電話をいただいていたので、今日の日を楽しみにしていました。大町会館へは講演にも出かけて講演もしていて、何人かの人の顔は思い出すのですが、毎日のように知らない人に会っている私ゆえ全ての人の顔を覚えることは出来ないのです。

 何日か前、大町会館の関係者から、「人間牧場へ行きたいのだけれど、足が不自由なので長い歩きは出来ません。どのくらい歩くのですか?」と電話がかかってきました。わたしは「ほんの五分程度なのでお越しください」と軽はずみにも答えてしまいました。

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 その人たちを乗せた西条市役所のマクロバスが待ち合わせ場所のシーサイド公園へ到着したのは、待ち合わせ時間より早い9時20分でした。私は9時20分にシーサイド公園に行っていたので、携帯電話で居場所を確認して早速私もマイクロバスに乗り込み、人間牧場へ向けて出発しました。

 山道を縫うように走ったマイクロバスを人間牧場への進入路で降りて歩いてもらいましたが、今日は35度を越すような猛暑野中を下り道は何とか下りました。やがて壊れるまま車座に座ってもらい、1時間ほど落伍ライブをやりました。来られた人たちはどの方も熱心に耳を傾け、何人かにはご意見もいただきました。外は暑くても人間牧場・水平線の家は少し秋を感じるような心地よい風が吹き込んで、いい研修会となりました。

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 しかし研修を終えて風呂を見学し、車まで歩いて登る頃には、猛暑日に近いのではないかと思うほど温度が上がり、みんな汗が一気に噴出し、特に歩くのが不自由な人に迷惑をかけてしまいました。でも上の道で車を回転して待っていてくれた運転手さんのお陰で、冷房の効いた涼しい車内に入り、一気に汗が引くのを覚えました。

 今日はしもなだ運動公園では鱧まつり、下灘駅では夕焼けプラットホームコンサートと二つの大きなイベントがジョイント開催されていて、しもなだ運動公園の広場は車が沢山駐車していました。私はシーサイド公園でマイクロバスを降りて皆さんとお別れしましたが、妻の大好物である星加のゆべしをお土産にいただきました。

 連日人間牧場に研修にやって来る人たちのテーマは様々です。私もそのテーマに合わせてできる限り適切なアドバイスをするよう心がけていますが、ゆりかごから墓場までの言葉の通り、子どもから大人まで、又職種も性別も雑多で、時には悩み事の解決を求めてやって来る人生相談まがいの人もいるのです。まあこれからも多くの人と対話しながら生きて行こうと思っています。


  「どのくらい 歩くのですか? 電話聞く ほんの五分と 思わず答え」

  「歩くのが 不自由な人 汗をかき 必死に歩く 弱者の目線」

  「猛暑日と 見まがうほどの 暑き中 山道歩く 汗が噴出す」

  「聞きますが 元気源 何ですか? 歯の浮くように 家族と答え」


 


 

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shin-1さんの日記

○第50回愛媛県老人クラブ記念大会

 かつてえひめ地域政策研究センターの所長をしていた青野さんは、退職後老人クラブ連合会の事務局長に就任されています。その青野さんから昔のよしみで講演依頼の声がかかり、第50回愛媛県老人クラブ記念大会の記念講演を頼まれ、昨日会場となっている県民文化会館へ出かけて行きました。

 私も県内外へ講演に行き、これまでにも県民文化会館のステージに立ったことはありますが、メインホールの大舞台での記念講演は初めてなので、1000人余りの参加者に多少緊張した面持ちになるであろうと思っていましたが、以外に落ち着いて話すことが出来ました。

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(講師はこんな立派な県民文化会館の応接室で、分相応でないお茶をいただくのです)

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(メインホールの会場を埋めた参加者の皆さん)

 長い人生の機微を生きてきた百戦錬磨の人たちを前に、講演時間は僅か1時間余りなので、はてさて何を話そうか迷っているうちに司会者から講師紹介され、「心豊かに生きる」という演題で講演は始まりました。いきなりレクリエーションをやりました。「皆さん、私が『しんちゃん』何々しましょうという枕詞をつけた時だけ動作をしてください。分かりましたね」と前置きで納得させる話をして始めたのに、「では皆さん手を上げてください」と言えば殆どの人が手を上げてしまいました。「しんちゃんがついていないのに何故手を上げるのですか。じゃあしんちゃんその手を下ろしてください」と、まあ言葉巧みに誘って大爆笑で大いに盛り上がりました。「皆さん、この遊びは小学生でも出来るのですが、皆さんは小学生以下です。だから交通事故や振り込め詐欺に遭うのです。思い込みでなく人の話は最後までちゃんと聞いて行動しましょう。」でスタートしました。いやあわれながら実に愉快な講演会でした。

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(ステージにはおこがましくも私の演題が吊り下げられていました)

 今高齢者を取り巻く社会は、指折り数えただけでも10指に余る大変大きな問題を抱えています。①交通死亡事故や運転免許証の返納、②振り込め詐欺や住宅床下工事の水増し請求、③熱中症による死亡事件、④百歳以上の安否確認不明、⑤痴呆症の発症、⑥高齢者福祉施設のあり方、⑦後期高齢者年金問題や介護保険、⑧地震や津波の時の安否確認、⑨葬祭センターの出現と死に方や死の尊厳、⑩家族の人間関係などなど、長寿大国日本を象徴するような大きな問題なのです。

 かくいう私も昨年65歳の誕生日を迎えて高齢者となり、また自宅に92歳になったわが親父がいて他人事とは思えないのです。

 講演はあっという間に終わりましたが、情報化時代を反映しているのでしょうか、昨晩参加した高齢者から3件の感想メールがインターネットで寄せられました。いずれも「楽しい講演会でした」とか、「老いを迎えて色々と考えさせられました」に加え、「近々あんな面白い話を地元でして欲しい」という講演依頼まで含まれ驚きました。私にとっても記念すべき思い出に残る大会となりました。


  「千人の 人を相手に 話する メインホールの 壇上立ちて」

  「思いつき いきなりレクで 大爆笑 心を掴み あっという間に」

  「いつの世も 悩みが多い 高齢者 弱者がゆえに 大切したい」

  「よくもまあ こんな大きな 舞台立つ ビビルことなく 役目を果たす」


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