〇中国陝西省西安市からの視察団
最近は行政職員が、国外に商品を売り込むトップセールスなどに出かけたりするなど、今までの常識では考えもつかなかったような行動をするようになり、地球も狭くなった感じがしています。先日友人の県職員が出張先の中国陜西省西安市から直接私の元へ電話をかけてきてくれました。用件は「今度西安市の幹部が愛媛県を訪ねる予定なので、その折まちづくりやコミュニティの話を彼らにして欲しい」とのことでした。
まちづくりやコミュニティ活動には退職して12年になりますが、今でも関わっているので断わる理由もなく一も二もなく引き受けてしまいました。電話を切ってから、西安市がどんな街なのか、またどんなことが聞きたいのかも分らずまま引き受けてしまったことを少し後悔しましたが、後の祭りといった感じでした。その後県庁の国際交流課の担当者から、視察団受け入れのためのスケジュール提案をして欲しいと頼まれましたが、6月12日9時から昼食交流を挟んで13時までという大まかなスケジュールだけで、益々困ってしまいました。
とりあえず観光やコミュニティ、グリーンツーリズム、教育などをちりばめながら、1時間私のレクチャー、30分意見交換、1時間30分現地見学、1時間昼食という大まかなスケジュールを試案として提示しましたが、何日か後に試案でOKとのことで、通訳を交えた4人の方が事前打ち合わせに見えられ、一通り巡りながら様子を探りました。あいにく私は前日大洲市田処で開かれる年輪塾と鼎談、それに交流会が予定されていて宿泊の予定でしたが、交流会を途中退席して宿泊もせず深夜に帰り当日に備えました。前日松山入りしていた視察団の一行は、予定通り朝9時に道の駅シーサイド公園に到着し、お借りした会議室でレクチャーをしたり意見交換をしました。
その後シーサイド公園の見学、翠小学校とピザ釜を見学、魚吉というレストランで昼食交流を行い、午後1時に次の目的地香川県に向けて帰って行きました。特に私の1時間に及ぶレクチャーは、通訳を介し、短く区切ったセンテンスを通訳しながらだったので、こちらの真意が通じたかどうかは知る由もありませんでしたが、おもてなしの心だけは伝わったようだと、別れ際の握手の手の温もりで感じることができました。
「最近は 国外行ったり 来たりして 国際交流 華やかなりて」
「田舎弁 丸出しレクチャー 中国人 通訳介し 頷きながら」
「日本語も まともに話せぬ 私ゆえ 言いたいことが 通じただろうか」
「別れ際 固い握手の 温もりに 心通じた ことを実感」
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