人間牧場

〇LEDの電器

 先日大洲市柳沢田処で開かれた大杉年輪塾の折、主催した西田さんから鼎談の進行役を務めたお礼にと帰り際、新聞紙で作ったマイバッグに入れられたプレゼントをいただきました。帰って開けてみると中から裸電球と紐のついたソケットが出てきました。「ほうこれは珍しい」と思いながらスイッチを探しましたが、どこにも見当たりません。そのうち息子がその様子を見て、「これはこうするんよ」と紐を引っ張ると、裸電球に青白い明かりが灯りました。

いただいたLED電器
いただいたLED電器

 息子はこの電気がLEDで電池式であることやその使い方と存在を知っていて、自分もこの電気が欲しかったらしく、「お父さんこの電気くれない」とせがまれました。折角貰ったものをと思いましたが、結局有無を言わさず取られてしまい、そのまま私の書斎に置いていました。やがてその日の夕方、学校から帰りこの電気を見つけた一年生の孫奏心が、また三年生の孫希心が欲しい欲しいとねだるのです。「これはおじいちゃんがお父さんにあげたものだからお父さんと相談しなさい」と突っぱねました。

 どうやら孫たちはこのLEDの電器を自分たちの2段式ベットに吊り下げたいようでしたが、その後の行方は知る良しもなくなりました。数年前までLED電気はかなり高額でしたが技術革新や普及がどんどん進んで、LED式の懐中電灯まで登場し、今ではすっかり珍しくもなくなりましたが、LEDは省エネタイプなので、わが家も気がつけば息子の手によって室内灯も殆ど省エネタイプの電球に変っているようです。わが家は息子家族と同居した時、電気代は息子たち、水と灯油、ガス代は私たちという約束が出来ていて、親父の隠居が空き部屋になったりしたこともあり、電気代はLEDなどによって右肩下がりの使用料となっています。時代はこれからもどんどん進むことでしょう。

  「お礼にと LEDの 電球を 貰ったけれど 使えずあれれ」

  「わが息子 私の電球 これおくれ 立った一言 有無を言わせず」

  「孫二人 親に似たのか この電気 欲しい欲しいと 私に迫る」

  「何年か 前まで高いと 思われた LEDも 今じゃ普通に」

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