人間牧場

〇神棚にヒサカキを供える

 わが家には息子たちのダイニングに仏壇と神棚が、私たちのダイニングに神棚が、また家の入口上付近にお地蔵さん、それに先祖代々の墓地あります。仏壇とお地蔵さんと墓地はシキビ、二つの神棚はサカキを花器に入れてお供えしていますが、シキビとサカキを枯れないように準備するのは、私の役目です。シキビは概ね2週間に一度家庭菜園の隅や人間牧場に植えているシキビの枝を、剪定ハサミで切って持ち帰り、仏壇は若嫁が、お地蔵さんと墓地は妻がそれぞれ供えてくれます。

神棚に供えたヒサカキ
神棚に供えたヒサカキ

 新芽が伸びるこの時期は、シキビの葉っぱが日持ちしないので気をつけていますが、榊はおいそれと手に入らないので、ヒサカキという小さい葉っぱの植物で代用してます。何年か前鳥取へ講演に出かけた折、雑貨屋の店先でヒサカキを売っているのを目の当たりにしました。ヒサカキですから私はてっきり神棚に供えるものと思っていましたが、鳥取のある地方ではシキビの代わりにヒサカキをお墓に供えるという話を聞いて、所変れば品変わることを実感しました。わが家は今でも神棚はサカキかヒサカキです。

 昨日ウォーキングの途中、桧林に通じる山道で、私たちの地方ではシャシャキと呼んでいる綺麗なヒサカキを見つけました。柔らかい新芽も夏を迎えてかなり固まって綺麗だったので、手で折リ自宅へ持ち帰り、若嫁に手渡し息子たちのダイニングにある神棚のサカキに替えて、ヒサカキを備えてもらいました。私たちのダイニングの神棚は、妻が朝食の準備で忙しそうだったので、私が白磁の花器に水を入れてお供えして、お祈りをしました。仏壇や神棚にシキビや榊が活き活きと飾られている姿は、何ともいえない清々しさです。これからもそれ程の信仰心はありませんが折に触れ、枯らさないようにしたいと思っています。

  「仏壇と 神棚それぞれ 供えたる シキビとサカキ 準備は私」

  「ヒサカキを 散歩の途中 手折りして 神棚白磁 花器に水入れ」

  「ヒサカキを 供えただけで 神々しい 二礼二拍手 一拝深々」

  「鳥取じゃ お墓にヒサカキ 供えてる 所変れば 品まで変る」

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