人間牧場

〇街路灯の点滅

 私が役場に在職してまちづくりを担当していた頃、町内の小学生や中学生に「明るいまちづくり」について作文募集をしたことがありました。応募のあった中に「明るいまちづくりをするには町内に電気をいっぱいつけたらいいと思います」というのが何件かあり、審査会で子どもの単純にして明快な発想に大笑いをしましたが、実はこれがきっかけとなって、町内が暗いことに気付き街路灯の設置が進んだのです。

点滅し始めた家の入口付近の街路灯
点滅し始めた家の入口付近の街路灯

 私の住んでいる双海町はド田舎ほどではありませんが田舎を自認しています。ゆえに夜になると街がかった所は別ですが、端々の集落に行くと街路灯も殆どなく、暗くて懐中電灯無しでは歩けないのです。都会からお嫁に来た人が最初に驚くのは屋外の暗さで、嫁いで来た不安を更に倍化させたとわが妻も、当時を振り返って述懐していますが、結婚して45年も経つとそれが当たり前になって、夜道でも平気で歩くのですから不思議といえば不思議です。

 数日前から家の敷地に入る前に立てられている街路灯の水銀灯が、賞味期限が切れたのかまるでネオンサインのように、一晩中点いたり消えたりを繰り返すようになりました。この街路灯は灘町区が電気代を払って管理しているので、電球が切れると組長さんを通じて区長さんに連絡し取り替えてもらうようになっています。私も区長をしていた頃何度かその連絡を受け、その都度電気屋さんにお願して取り替えてもらった経験をしているので、あいにく組長さんが不在だったので、直接区長さんに電話で頼みました。

 2~3日中に電球を交換するとのことでしたが、正直なところ街路灯が点滅するまで余り街路灯の明るさの存在に気がつきませんでした。私たちの暮らしはそのようにあるものが当たり前に思うのでしょうか、有難く感じないようです。空気も水も電気も、食べているご飯もそれを作ってくれる妻の存在さえも当たり前といった感じです。街路灯の電気がどんな経路を辿ってここまで届けられ、私たちに明るさの恩恵をもたらしているのかなどは知るよしもないのです。そんな中伊方原子力発電所がいよいよ発電再会するようで、折りしも参議院議員選挙が告示され、原子力の是非が議論になっています。さて私の意見は・・・・。

  「街路灯 2~3日前から 点滅し 賞味期限が きたこと知らせ」   

  「小学生 明るい町を 作るには 街灯沢山 凄いアイディア」

  「田舎ゆえ 夜は暗くて 歩けない 平気で歩き 時たまこける」

  「この町に 嫁いだ頃は 暗いこと 言ってた妻も いつの間に馴れ」

  

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