shin-1さんの日記

○ぬくぬく伝言板

 このところ毎月の初めになると五行歌の見山あつこさんからお便りが届きます。先月の歌会の出席歌と欠席歌もさることながら、それらの歌に的確な講評が添えらているのを読むのが楽しみなのです。

 今回の出席歌の一席は、塚田三郎さんの「奥さん 春色の"あかり"は 灯す時ちょっと コツがいるんです ふりむか"ポッ"とね」と、岡本光子さんの「これ位自分でする これ位じゃけんしたげる 洗濯物の引っ張り合い 息子の優しさに降参 すまんのお~・・・」でした。いやあ二人とも中々の秀作で、駄作続きの私にはとても真似のできないと脱帽してしまいました。

 さて先月の私の歌ですが、「『幸せ』という字墨で半紙書く 風が飛ばした偶然に 裏から読んでも『幸せ』 逆さに読んでも『幸せ』 幸せの反対は不幸じゃなかった」でした。子どものころ習字の時間に半紙に「幸」という字を何枚も書いてそこら辺において乾かしていると、何枚かが窓から吹き込む風で吹き飛ばされました。友だちが「『幸』という字は上から読んでも下から読んでも、裏から読んでも『幸」だ」と、得意になって言いました。その話を聞いた先生は「幸せの反対語は不幸せじゃあないんです」と付け加えてくれました。以来私の心の奥にはいつも、「幸せの反対は不幸じゃない」と思うようになってきたのです。今回の歌はそんなことを思い出し作りました。


 ☆印のついた選者講評には「ホントだーと、読者にとってもうれしい発見、元気をもらえそう、もう一つ付け加えると『幸』の字は左右対称でもありますよと、こちらは見出しさん情報です。漢字って面白い。」でした。

 末尾のぬくぬく伝言板には、次回の締め切りは4月7日と書かれています。「あと3日か」と頭の中のカンピューターが回って尻に火がついた感じがし始めました。さて何をテーマに歌を読もうか?、田舎ゆえ素材も、リタイアゆえ時間もたっぷりあるはずなのに、中々いい歌が浮かびません。今月もまた凡人ゆえに秀作は期待できず、締め切りギリギリの投歌になりそうです。 


 先日友人から句集が届きました。これまで新聞に投稿して掲載された川柳を、退職記念にと一冊の本にしたようです。機智に富んだユーモアの数々が一句一句に見事に表現されていました。添え書きには退職記念に松尾芭蕉が巡った道を歩く予定だったのに、東日本大震災の影響で中止になったとこ書き添えられていました。

 永井文章を書くことも難しいが、俳句や川柳、五行歌などの短いものも難しいと最近になって奥の深さを感じています。願わくば一度歌会にも参加して、心の壁を乗り越えたいと思っています。さてさてこれもいつのことになるやら・・・・。

  「五行歌は 自由がゆえに 不自由と 思う心が 頭持ち上げ」

  「幸せと いう字何度も 書いてみる 確かに不思議 何処から読んでも」

  「私一歩 あなたあの人 みな一歩 共に踏め出せ 真夕さん投歌」

  「俺の歌 犬も食わぬと 思うとき 案外いいの 出来ることある」 

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