shin-1さんの日記

○ネットの時代の買い物事情

 インターネットで注文すると居ながらにして宅配便で注文品が送られてくる、便利な世の中になったものです。直接自分で買う買い物売り上げより、ネット販売の売り上げの方が金額的に上回るという、国民の消費動向変化には信じ難いものがあるようです。

 自分のつい最近の消費動向を見れば、人間牧場のロケ風呂の風呂釜も、寒さしのぎの薪ストーブも全てネットで買い求め、先日故障して新しく買い換えたエプソンのプリンターもネットで代引き購入しているのですから、驚くことは無いのです。しかも不思議なことに店頭販売だと高い商品が、「えっ、こんなに安いの?」と目を疑うほどなのです。私がこの度購入したエプソンプリンターはEP-702Aというタイプです。コピーとプリント、それにスキャナー機能があって、インクカートリッジの買い置きが使えるような同じ機種機能を条件にネットで買ったのですが、付属品としてついていたインクカートリッジはお店で買うと6色セットで五千円余りします。だのに代引き生産金額は1万2千円、つまり本体価格は7千円という計算になるのです。首を傾げたくなるような不思議さです。

 ところでペットショップもインターネットの世界では珍しいことではなくなりました。生きているものを死なせずに送る宅配は、「珍しいものを買いたい」というお客のニーズにぴったりで、自分がお店に行って品定めをし仮に買い求めても輸送中のリスクはつき物なのです。そこへ行くとネットだと輸送リスクをカバーできるような技術があるので、玄関先まで荷主が責任を持ってくれるのでかえって安心なのです。

 夏になるとカブトムシ、秋になるとスズムシはもう宅配の定番になってきました。そのカブトムシも今や子どもたちがあこがれる外国産のものまでネットで購入できるのですから、親も子どももお金を出せばある意味夢を叶えることが簡単に出来るのです。でも折角買って貰ったカブトムシやクワガタも、子どもたちの飼育能力ではおのずから限界があって、短い寿命で終えるケースが多いようです。


 それはカブトムシやクワガタを苦労せずに手に入れるから愛情が湧かないのかも知れません。私たちが子どもの頃は夏休みになると、朝早く起きて近くのクヌギ林に行き、樹液の出たクヌギの木に群がるカブトムシやクワガタを探したものでした。勉強は今いちでもカブトムシやクワガタを捕まえる能力に長けた友達も沢山いて、一緒に秘密の場所へ連れて行ってもらったものです。

 当時はカブトムシやクワガタを育てるための腐葉土やゼリー状の餌など手に入らなかったので、林に出かけて腐葉土を集め、餌も砂糖水や蜂蜜を親の目を盗んで虫たちに与えていました。スイカの皮も与えたような気もするのです。だからこそ「死ぬまで大切に育てよう」と思ったに違いないのです。自然の中にいる小動物を虫かごの中や段ボールに閉じ込め結果的には死なせてしまう胸のうずきはまた、小動物ながら生と死を垣間見る勉強の機会にもなっていたようです。お金で買える社会は一見便利ですが、子どもの時代に育まれる生きるものへの愛情や死の悲しみ、自然の営みなど様々な子ども時代の学びは人間の人格形成にとって大切なものなのです。今年も孫に変わって妻が玄関先でせっせとカブトムシやクワガタの世話をしています。はてさて・・・?。


  「朝早く 起きてクワガタ 追いかけし 昔懐かし 夏が来る度」

  「目を盗み 砂糖はちみつ クワガタに 自分食べたい 堪えてやった」

  「何故子ども カブト・クワガタ 欲しがるか いつの時代も 子どもは子供」

  「宅配で 届くクワガタ 何処となく 元気がないな 子どもと同じ」


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