shin-1さんの日記

○元気そうでホッとしました

 昨日は講演を頼まれて北宇和郡松野町まで出かけました。約2時間かかる高知県境と接する松野町へ行くには宇和島ルート、西予市ルート、肱川ルートがありますが、昨日は肱川ルートを走りました。大洲で所用があったため肱川左岸でなく右岸沿いの菅田道を初めて走りましたが、そこここに藤やつつじの花が咲き、周囲の山々の芽吹きとともに、目を奪われそうな雰囲気の中をのんびり走りました。

 肱川ルートを走る時の中継休憩所はやはり道の駅夢産地です。道の駅ふたみの駅長をしていた頃道の駅連絡会の役員をしていたこともあって、恩地さんなどの顔が懐かしく思い出されましたが、その後彼らは果たして何処でどのような仕事をしているのだろうと思いつつ、トイレ休憩をしました。


 カーナビで残りの距離数を調べるためいじっていると、カーナビの画面に「泉小学校」という文字が出てきました。とっさに今年の異動で上灘中学校から泉小学校の校長先生として異動された浅野祥代先生のことを思い出しました。道の駅も随分様変わりして、地元に詳しい人が殆どいないのか、「泉小学校の場所を教えて下さい」と店員に聞いても知らない様子で、結局奥にいる人に聞いてもらい「トンネルの近く」という話を聞き出しました。

 「同じ鬼北町内なのに店員が知らないとは」と思いました。道の駅の使命は物を売ることも食べさせることも、トイレを提供させることもさることながら、道行く人や尋ね人に「情報提供することも大切な仕事だぞ」と、心の中でつぶやきながら店を出ました。カーナビの画面を注意深く横目で見ながら、トンネル付近に近づくと「泉小学校」の文字が出てきました。言われたとおり進むと広見川に架かる細い橋があり、橋の向うに学校の体育館の屋根が見えてきました。

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(泉小学校の校門)

 玄関先に車を止めて校庭に入りました。校庭では子どもたちや先生が中腰で運動場の草引きの真っ最中でした。不審者と見間違われないように、大きな声で自分の名前を継げ校長先生に会いたいと告げました。「どうぞどうぞ」と作業の手を休めて案内してもらいました。

 聞けば校長先生は室内にいたようなので、玄関先で大きな声で「浅野校長先生、双海町の若松です。お顔を見に立ち寄りました」と叫ぶと、浅野校長先生は驚いた様子で玄関先まで出て来られ、満面の笑みで迎えていただきました。

 異動してから僅か20日ほどしか経っていないのに、長い間あっていないような懐かしさに思わずウルウルしました。菅外異動で上灘中学校へ昇任校長として来られ、統合中学校となりため上灘中学校最後の校長を勤めた浅野校長先生とは、学校評議員をしていたこともあって、様々な場面で様々なお話をし、時には腹を割った教育論を語り、色々と教わることが多かったのです。

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(泉小学校の全景)
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(懐かしい浅野祥代校長先生)

 お願いして記念に写真を一枚撮らせていただきました。校長室の窓を開けて周囲の山々の景色や川の瀬音を自慢げに見せてもらいました。小学校勤務は初めてだそうですが、穏やかな顔をしていて安心をしました。

 先を急いでいたので玄関先の鬼北文楽のでこ人形や、教頭先生と立ち話をして学校を後にしました。上灘中学校時代から変わらぬ丁寧な玄関先見送りの姿勢は今も変わることなく、車のバックミラーに手を振って送ってくれた先生の姿を残像として残しながら後ろ髪引かれる思いで泉小学校を後にしました。

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(玄関先に飾られていた鬼北文楽のでこ人形)

  「カーナビで 泉の文字を 見つけたり 少し道草 懐かし人に」

  「二十日前 異動で去りし 人訪ね 再開嬉し 元気な姿」

  「いつかまた 鬼北文楽 見たいもの 玄関先の でこに会いたい」

  「迎えより 送りが大事 教わった 今も変わらず 実践姿」 

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