人間牧場

〇人のご縁は懐かしい

 松山市に「えひめ地域政策研究センター」という研究機関があります。地域づくりに長年関わっているためセンターへは発足当時から足繁く通い、その時々の職員さんから様々な恩恵をいただいて今日に至っていますが、事務所の位置も道後(元農業会議)、千舟町(元生活センター)、三番町(元地方局)と二転三転し、今はJR松山駅近くの宮田町(商工会館)に移っています。主な業務をまちづくりとして発足し、その後研究機関と統合しましたが、私も古い関係者も通称「まちづくりセンター」と言えば言葉が通じるのです。

水の都西条
水の都西条
講演会に招かれた総合文化会館
講演会に招かれた総合文化会館

 数年前の法律改正で公益財団法人となりましたが、所長は発足以来県庁の退職部長や、現職次長クラスの人が、3~5年在職して次の人にバトンを渡しています。この春からは長年私たちと夢工房というグループで一緒に活動してきている山本司さんが所長になったため、直前の小池所長さんから引き継ぐ形であれこれと関わりが続いています。研究員と言われる職員はプロパー職員ではなく県庁や市町村、団体、法人などから2~3年の間出向してきた人で構成されていますが、その時々の時代背景が違うため、この30年間に出会った研究員との思い出話は尽きぬものがあります。

 人間牧場で開いている私塾年輪塾の運営に携わってくれている、清水塾頭はJR農協から5年、松本小番頭は市役所から3年それぞれ出向して研究員として活躍してくれました。もう古くなりましたが旧東予市役所から出向していた近藤さんとは仲人まで引き受けたり、県庁から出向していた藤田さんには、私が執筆出版した「今やれる青春」という本に特別寄稿してもらったり、また人間牧場水平線の家から見える風景を絵に書いて贈呈してもらった河野さんなどなど、指折り数えて思い出せる人の数は両手どころか両足指を足しても足らないほどです。

DSCN3783 その中に西条市役所の職員を2~3年前退職し、現在は西条市シルバー人材センターの事務局長をしている國田さんがいますが、先日その國田さんから電話がかかり、定時総会で講演をして欲しいと頼まれました。深いご縁もあり一も二もなく引き受け、昨日は午後から出かけて行きました。会場である西条市総合文化会館へは何度か講演に出かけたことがあるので、道に迷うこともなく、カーナビに頼ることもなく到着し、総会が少し遅れて終了したものの、約130人の参加者を前に1時間余り持論の熱弁をふるわせてもらいました。人のご縁は不思議なものと思いながら、國田さんの見送りを受け会場を後にしました。

  「30年 まちセン通い 時々の 場所で人逢い 思い出綴る」

  「思い出は 両手両足 指足して それでも足りぬ 懐かしきかな」

  「旧友と 言える人から お誘いが 一も二もなく 引き受け講演」

  「語り部と 言われるほどに 語ること 多い私は 幸せ者だ」

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