◯学びの長〜い一日(その2)
昨日は県内各地から集まった年輪塾生20人が参加して、何年か前廃校となっている元田処小学校の教室をお借りし、世にも珍しい処士検定という学習会を行いました。受験したのは塾生の眞鍋幸一さんで、審査委員ははるばる滋賀県高島市安曇川町から来て貰った近江聖人中江藤樹記念館前館長の中江彰さんと大洲藤樹会前会長の辻喜千治さん、それに年輪塾長の私が審査委員長を務めるにぎにぎしさです。
眞鍋さんには事前に3つのテーマが清水塾頭を通じて与えられていました。大学の素読と意味講釈、中江藤樹の研究、これからいかに生きるかという志です。勿論参加した20人の塾生も聴講と発言が許され、全員が審査委員という感じでした。眞鍋さんは真面目に事前学習をこなし、自分の考えを2枚のペーパーにプリントアウトしていましたが、いやはや8年間、宮本常一、二宮金次郎、ジョン万次郎、中江藤樹など「代表的日本人」で紹介されている先人の学びをしているだけあって、結果は99点の出来栄えでした。
眞鍋さんの①是非の素定(物事の良し悪しを最初から決めつけてしまうクセ)②好悪の執滞(自分の好き嫌いに執着しこだわるクセ)、③名利の欲(世間の名声や物欲を求めるクセ)、④形気の便利(人よりも優れた才能や特技持っているがゆえのクセ)という人間が持っている4つの癖の気付きはさすがでした。辻さん、中江さんのエールの言葉も華を添えてくれました。
「8年間 年輪塾で 先人の 生き方学び 処士の検定」
「中国の 古書大学を 講釈す さすがさすがと 納得しつつ」
「人間にゃ 4つの癖が あるという 克服せねば 道は開けぬ」
「人間は 心耕し 種を播く やがて芽吹いて 花を咲かせる」