〇私の散歩道
年齢が増すごとに体力の衰えを含めた体の健康が気になるこのごろです。そうかといってこの歳になると過激な運動は返って体を悪くすることもあるので気をつけなければなりません。60歳でリタイアした頃はまだ気力も体力も充実していたので、毎朝学校の運動場へ行って軽いジョギングなどをこなしていましたが、多忙なため余り長続きしませんでした。そこで思いついたのは就寝前と起床時の布団体操です。これは今でも続けている柔軟体操で、両足の裏を合わせて前屈したり両足と股を思い切り広げるのです。毎日続ける習慣によって、この年齢にしては柔らかい筋力を保っているのです。
最近妻が健康診断でコレステロールが少し高いと指摘を受けました。ゆえに食事に気を配り、毎日勤めている近くの歯科医院へ歩いて通勤したり、夜は食後に高村電気屋さんまでウォーキングしたりしているのです。私もそれにつられるように閑があれば一緒に歩くようになりました。近所の知り合いからは「仲が良いことで・・・」と冷やかされたりしていますが、妻は毎日の効果か歩くスピードも随分速くなって、体重が少し軽くなったようです。
私は凝り性なので閑があれば裏山の急な山坂道を一人ウォーキングを楽しむようになりました。
山道は殆ど舗装をしていますが、杉やヒノキ林の中にあるため今朝などは木漏れ日が照り、丁度よいまるで森林浴のようです。距離はそんなに長くはないのですが坂はかなり急で、急ぎ足で歩くと少し息が切れ、少し汗ばむ運動量で、私には程よく長続きしそうです。
杉木立のすぐ下にあるわが家の庭や隠居、菜園も見え隠れして、時折親父の姿が見えたりします。山道の周囲に目をやると、様々な植物や草花に出会い結構楽しいものです。今頃は野アザミやシャガの花が綺麗だし、ツワブキや蕗、ミツバなども自生しています。
去年まで近くに蜜柑園がありましたが、作り手のおじさんが病気になったため、ミカンは伐採されて杉とヒノキの苗が植林されたようです。今年植えた苗が柱財になるような大きさになるまでには少なくとも30年以上はかかるのですから、植えたおじさんはその時は亡くなって要るかも知れません。田舎は植林といえば杉かヒノキを植えるようですが、もっと別の木がありそうなものにと思ったりしました。まあ人様のことなので余り深く考えないようにしたいと思いますが、今日も朝と夕、同じ道を二回歩き気分爽快です。
「裏山の 急な山坂 散歩道 一人毎日 楽しみ歩く」
「夜は風呂 昼は森林 浴二つ お陰毎日 元気を保つ」
「杉ヒノキ ばかりを植えて どうするの チョウチョ小鳥も 来ない森では」
「道端に 野生のミツバ 四~五本も 今宵吸い物 香り豊かに」