shin-1さんの日記

〇我が家の隅にミツバチの巣箱を設置しました

 先日年輪塾に参加するためやって来た、高知県馬路村の木下さんが、ミツバチの巣箱を2個持参してくれました。人間牧場に昨年から設置している2個の巣箱と会わせると4個もいただいたことになるのです。昨年はその1個にミツバチが分封し、4升もの蜂蜜を取ることができたため、何とか分けて欲しいと頼んでいたのです。

 何年か前馬路村に出かけた折、巣箱を作っているおっちゃんに出会いました。馬路村のそこここに置いてあるミツバチの巣箱を見ながら、無謀にも「私もミツバチを飼ってみたい」と思い、木下さんを通じて分けて欲しいと懇願したところ、そのおっちゃんは太っ腹で、「なんぼでも持っちけや」と言うのです。嬉しくなって2個いただき、車の座席に積んで大事小事持ち帰りました。その時点では巣箱を置けば、ツバチは入ってくれるものくらいに軽く考えていたのですからええ加減なものでした。

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(昨日設置した裏山第1号巣箱)

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(今日設置した裏山第2号巣箱)

 人間牧場の設計に携わった長男も、「お父さん、人間牧場でミツバチを飼おう」とこれまた安直で、インターネットでミツバチのことについて色々調べて資料を届けてくれました。しかし雲を掴むような話は一向前に向いて進まず、結局まちづくり人要請講座のオフライン交流会で知り合った、山奥組みの井上登さんの指導と協力を得て昨年の実行と相成ったのです。

 野菜つくりでも何でもそうですが一年目は案外上手く行くものです。昨年は井上さんも驚くほど4升もの蜂蜜を収穫することが出来ました。さて2年目の今年はどうするか、色々考えた挙句、今度貰った巣箱を分散してわが家の敷地内で飼うことにしました。妻は孫が刺されるかも知れないと、反対するに決まっているので、黙って妻の留守の一昨日とりあえず一個を設置しました。よくよく調べてみるともう一個の巣箱はミツバチの入り口の加工がしてないので、今日にでも手を加えて設置したいと思っています。

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(設置して二日目なのに、早くもミツバチが出入りしています)

 井上登さんの指導を受けていますが、肝心の蜜蝋を塗る作業をしなければなりません。残念ながらガスバーナーがないので、外の流し台のガスコンロを利用して温め蜜蝋を塗りました。家の隅に置いていた切り石を運んで整地した予定の場所へ置きました。

 昨日の夕方様子を見に行ったところ、巣箱の傍に置いている井上さんから貰ったランの花の周りに蜂を何匹か確認することができ驚きました。この分だと期待が持てそうなのです。今日ブロックを買い求め急いでもう一個の巣箱も設置したいと思っています。

 人間牧場へ行けばツワブキや蕗、海へ行けばヒジキやワカメ、かまど小屋でのご飯や味噌汁調理、菜園での野菜作り、そしてミツバチなどなど、自分でも驚くほど野趣な人間になっていく姿に一人苦笑しています。私の持っているこれらをプログラム化して、アウトドアーな生活をもっともっと楽しみたいと思っています。


  「高知から はるばる届く ミツバチの 巣箱ワクワク ドキドキしつつ」

  「あっ蜂だ 早くも蜂が 偵察に 善は急げか もう一つ置こう」

  「お師匠の 見よう見真似で 蝋を塗る バーナもなくて コンロ代用」

  「妻曰く 蜂は危ない 口の下 蜂蜜つけて パンを食うなり」

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shin-1さんの日記

〇4月最後の日

 一月はいぬる、二月は逃げる、三月は去る、四月は終うなんて洒落言葉で表現したいほど、一日一日があっという間に過ぎ去り、先日正月を迎えたかと思うのに、もう今年も三分の一が終わって終いました。歳をとると時の流れを早く感じるというのはどうやら本当の話のようだと、一人苦笑するのです。ゆえに一日一日をおろそかにせず、多少無理をしても生きている証を残そうと、最近は毎朝晩一本ずつ一日二本のブログを書いて見たり、八十五歳まで生きる目標実現のために寸暇を惜しんで歩いたり体操をして健康増進に勤めていますが、はてさて「こんなことでいいのだろうか」と疑問に思いつつ、昨日一日が終わってしまいました。

 昨日は久しぶりに一日中自宅にいて、親父と二人で過ごしました。家に話し相手がいるということだけで安心するのか、親父は長男息子の私に色々と話しかけてきました。最近からだのあちこちにがたが来て自分の寿命がそんなに長くないと思うこと、これまで生きてきた人生の思い出のこと、自分が今気がかりなこと、死んだ後のことなどなど、話は堰を切ったようでした。親父は貧乏だったこの家を必死に守ってきたため美田や財産を残すことは出来ませんでした。もっと話阿賀や我金持ちだったらよかったのにと、親の能力の少なさを嘆いたこともありましたが、今はむしろ美田や財産より、私をここまで心強い人間に育ててくれた感謝の気持ちでいっぱいなのです。たとえ親父が死んでも遺産で親族がもめるようなことはないゆえ考えにくく、また近所に住む叔父や叔母、それに私の兄弟姉妹もみんな人がうらやむほど仲が良いので、これに勝る幸せはないのです。

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(根寄せ作業が終わってすっかり綺麗になったジャガイモ畑)

 昨日は親父の求めに応じ、家のこまごまな掃除や片付け、畑仕事を手伝いました。春先に植えた六寸豆が遅霜に遭って全滅したので、親父が近所の種物屋さんで買ってきた種を蒔いてやりました。また腰が痛いというので久方途絶えていた腰へサロンパスを張ってやりました。さらに自分の手に負えないジャガイモ畑の根寄せも私が親父に代わってやりました。わが家もいよいよ労働力の政権交代がやってきたようです。

 前日妻と二人で出かけた折買い求めてきた夏キャベツの苗を二列二十四本植えました。植えた後には親父流に籾殻を撒き、完熟牛糞を置いて水をたっぷりやりました。ふと見上げた向かいの本尊山は見事に春の衣装に衣替えして、今日から始まる初夏の装いでした。

 老いた親父、初老の私、満開のつつじ、成長著しい畑の野菜、生えてくる雑草、見える野山の景色、遠くで聞こえる鉄橋を渡る列車の音、どれもこれも都会から遠く離れた長閑な田舎の出来事です。

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(夏キャベツの苗を24本も植えました)

  「久方に のんびりしつつ 話聞く 親父の顔が 幸せそうだ」

  「畑に出る 麦藁帽子 軍手なる 出で立ちだけは 百姓まがい」

  「労働の 政権交代 近いかも 予感しながら 大変実感」

  「葉境の 菜園何も 取れなくて 夏を夢見つ 黙々鍬を」


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