shin-1さんの日記

○フィールドワークで学生散策

 今治市・伊予市・西予市と巡ってきたフィールドワークの現地視察研修もいよいよ特別地区の双海町で最後となりました。県内外から集まり愛媛大学総合政策学科で学ぶ24人の学生が今日は双海町へやって来ました。本来なら大学まで出迎え大学まで見送るのですが、一昨日奈良へ出張していて忙しかったため、班長の谷川君に全権を委任して、手配した送迎バスで来てもらう事にしました。心配になって谷川君に早朝携帯を入れましたが、連絡のあった欠席者を除いて全員バスに乗って出発したと連絡が入りました。

 私は彼らがやって来る間に役場でパンフレットを貰い、政策研修センターの清水さんと間近に迫ったカリスマ塾の印刷物について打ち合わせをしました。原稿の締め切りも近づき尻に火がついた感じです。それでも朝早くから私の日程に合わせて双海町までやって来てくれるのですから、お礼の言葉もありません。

 学生たちの中にはこの夏シーサイド公園へ泳ぎに来ている人もいるのですが、この町のことは殆ど知らない様子で、所長さんにお願いして夕日のミュージアムでの研修となりました。短い1時間弱の時間に双海のまちづくりを語ることは出来ないので、シーサイド公園に絞って話をしました。

 一通りこれまでの経過を説明した後、私のサービスした夕焼けソフトクリームを食べながら戸外に出てシーサイド公園を散策しました。


 この日は天気も良く、空も海も絶好の日和に恵まれ、夏の喧騒を感じさせない静寂なシーサイド公園を見て回りました。酔芙蓉も今が満開と咲き誇っていました。

 一行はマイクロバスに乗って私の人間牧場へ向かいました。畑ではみかんも色づき始めて秋の訪れを肌で感じる中、本道から歩いて森林浴を楽しみながら到着です。学生たちは一様に驚きの声を上げるほど素敵な眺望で、思い思いに束の間の休憩を楽しみました。


 お昼が近くなったので再び元来た道を引き返し、愛媛県内現役木造校舎では一番古いといわれる翠小学校へ出かけました。3日前視察のお願いに行ったのですが、あいにく日曜参観の振り替え休日でお休みとのことでしたが、今朝電話を入れていたので学生の数だけちゃんとするっぱが並べられてあり、さすが客のもてなしの極意を知り尽くしていると思いました。校長先生はじめ給食中にもかかわらず歓待していただき、校長室、和室、教室の順に見せてもらいました。子どもとの穏やかな交流も出来て学生にとっても嬉しい学習が出来たようです。

(車座になって和田校長先生の話を聞きました。

(休職中の教室にまで入れてもらい、子どもたちと交流も出来ました)

 この学校には何処か「学校」という昔の懐かしさが感じられます。学生にとっても自分のふるさとや学校、先生、友人の顔が浮かんだに違いなく、感慨深げでした。

(ギンモクセイの花も一応終わっていましたが、残っている花柄からほのかな香りが感じられました)

 遅くなった昼食を食べながらわが家で楽しい談笑をしました。地産地消とでもいうべき地元の食材を使って妻は沢山の料理を作り、学生も久しぶりの尾ご馳走と感じたのでしょうか、わが家に帰ったようなリラックスした気持ちでのんびりと、そしてワイガヤガヤと交流をしました。家の横にある私設公民館煙会所、海の資料館海舟館、夕日の観覧所という東屋を見学して3時過ぎ、食べ残したものをパックに詰めるしたたかさも見せて、再びバスに乗り大学へ帰って行きました。

 私も学生も忙しく、束の間のフィールドワークの一日でしたが、学生たちの目にこの双海町という町はどう写り、どう評価するのでしょうか。4回のフィールドワークも無事終わりました。その結果は個人レポートとして私の所へ提出される予定です。

  「美味しいね 舌で鼓の 昼飯を 作ってくれた 妻に感謝」

  「学生は 何を食べてる のだろうと 思うくらいに 食べも食べたり」

  「若者が 町を散策 いいもんだ エネルギッシュな 歩きがいいね」

  「ポケットの マネーで買った ソフト食べ 美味しかったと お礼を言われ」

 

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shin-1さんの日記

○桜が咲いた

 今年の夏は例年になく暑く、全国各地から40度を超える猛暑記録が報告され、誰もが地球温暖化を意識したのではないでしょうか。わが家でも九十歳になる親父が「90年間生きてて今年ほど暑かったことは経験がない」と、農作業をしながらの体感温度を説明していました。10月の初旬まで尾を引いていた暑さもさすが各地から秋祭りのニュースが入る頃になるとグッと冷え込み、天気の良い今朝などは放射冷却現象で、「ブルッ」と顔を洗う水も幾分冷たく感じる朝でした。

 遅かった人間牧場のススキもしっかり開いて秋を感じさせているようですが、海岸国道を走っていると、葉っぱが少し色づき始めた桜の枝に、ポツリポツリと桜に花が咲いているのが見えました。季節を勘違いして咲くこれを狂い咲きというのでしょうが、植物の世界でも気象異変は起こっているようで、愛媛新聞の「自悠くらぶ」サイトでも清水さんが松山城の桜の話題を書いていました。

 ふと何日か前に偶然見つけた狂い咲きの桜のことを思い出し、シーサイド公園で人と待ち合わせるまでに時間があったので出かけてみることにしました。場所は伊予市双海町上灘小網、通称通り穴のトンネル近く、国道沿いの緑地帯です。交通量もかなり多く、追い越し禁止が解除になりスピードを上げる場所なので、左右の安全を確認し安全な場所に車を止めて見上げると、満開と見まがう程とまではいえませんがかなりの桜が咲いていました。顔見知りの方が通りかかり、私が頭上目がけてカメラを向けて写真を撮っているものですから、「何をしているのですか?」と怪訝そうに近寄ってきました。次々と4~5人が集まり、ちょっとした季節外れの花見となりました。通りかかった車も減速して危ないのに「何事だ」とわき見運転です。


 

 久しぶりにカメラを提げた私を見て、地元の人は「若松さん痩せたが体大丈夫?」「写真を撮って何に使うん?」「お元気そうで何よりです」「お互い歳をとりましたなあ」など等会話も弾んで、待ち合わせの時間にあいにく遅れそうになりました。「先を急ぎますので」と言葉を遮り車に乗り込みましたが、とんだハプニングの花見となってしまいました。それにしても見事な桜の狂い咲きで、今年は春と秋に桜の花見が出来て幸せでした。

 しかし、立ち話したある人が「狂い咲きは異変だからこの反動はどこかで出てくる」というのです。確かに自然の変化が今年は異常といえば異常でした。10月になっても残暑が衰えず30度を越えたのも異常です。このままでは青森でみかんが栽培出来るのではないかという人さえいるほどです。極早生みかんの最盛期なのですが夜温が下がらずみかんの色づきが悪いという話も聞きました。人間が便利さを追求し過ぎた付けは、こうして自然の変化にも微妙に絡んでいるのでしょうが、凡人の私には知る由もありません。環境に警鐘を鳴らし活動を続けているアメリカのゴアさんがノーベル平和賞を受賞するそうです。アメリカの副大統領として強いアメリカの片棒を担いで環境を壊した人が今度は環境を守るという何とも皮肉なめぐり合わせです。でも今からでも遅くはない、私たち一人一人が環境について考え行動しなければ、本当に手遅れになるのかも知れませんね。

  「暑かった 今年の夏を 感じたか 桜狂って 二度目の開花」

  「青空に 無数の桜 綺麗だね でも変思う みんなも思う」

  「この桜 来年春は 咲くかしら 思い寄せたい 気になる一本」

  「俺の痩せ 姿と桜 重ねたか こもごも感じ 言葉に出さず」

 

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