○ミツバチ師匠井上さんの提案(その②)
先週の金曜日は偶然にも8の字がついた日、私のミツバチ師匠である井上さんは自分の軽四トラックにミツバチの巣箱を積んで、人間牧場へやって来ました。あいにくの雨模様でしたが接木を終え、作業小屋の中でミツバチ談義に花が咲きました。
井上さんが今回提案してくれたのは、人間牧場へやって来る子どもたちのためにミ、ツバチの巣箱を外から観察できるようにした、透明なガラスとアクリル板で出来た巣箱なのです。暗がりを好む習性のミツバチが、果たして明るい外の光が差し込むような巣箱の中で営巣するかどうかは疑問ですが、その巣箱には幾つもの木板で出来た小窓があって、必要な時観察が出来るようになっているのです。
井上さんには昨年と一昨年の2回にわたって、子ども体験塾のサツマイモを植える日に来てもらい、子どもたちにミツバチの話をしてもらいましたが、「ミツバチは危ない」という意識が働いて子どもたちは、ミツバチの巣箱の中をはっきりと見ることが出来なかったのです。
この巣箱だと窓さえ開ければいつだってミツバチの観察をすることができるのです。一昨年は幸運にも恵まれ素人ながら蜂蜜を4升、昨年は3.7升も採取することができ、子どもたちの試食をさせることが出来ましたが、今年はこの改良型観察用巣箱で、さらにグレードアップしたミツバチの観察学習が出来そうで、今から楽しみです。
私の不注意でいただいたはずの蜜蝋や防虫ネットを紛失してしまいましたが、この日は全ての巣箱の掃除をして井上さんの指導で蜜蝋を塗り終え、人間牧場4箇所、わが家の裏山2箇所にそれぞれ巣箱を設置し終えました。人間牧場もわが家の裏山も越冬した種蜂が春の訪れと共に盛んに活動しているようです。
先日はホームセンターへ防虫ネットを買いに出かけ、これまでの黒いものから白いものに替えて被り、裏山の巣箱の掃除をしました。多少抵抗的な攻撃を受けましたが、何とか掃除を終りました。突っ込んだデジカメがとらえた画像だと、巣箱の中は満杯のようで、井上師匠にどうすればいいか緊急に指導を仰がねばと思っているところです。
昨年井上さんから一鉢いただいたキンリョウヘンとう日本蘭も、一昨日よくよく観察してみると株元から赤味を帯びた花芽が何個か出ていました。馬路村の木下さんからはインターネットで買い求めたキンリョウヘンの花芽が見れないという話があったばかりなので、早速今朝でも連絡したいと思っています。
春の訪れは私の心にワクワク・ドキドキ感を運んで来てくれました。遅い寒さで芽が出なかった家庭菜園のジャガイモの芽も土を割って地上にお目見えです。あと一週間もすれば地元氏神様の春祭り、ナスやトマトの苗物を植える楽しみなシーズンがやって来ます。ミツバチとともにせいぜい季節を楽しみながら暮らしたいと思っています。
「珍しき 師匠作りし 巣箱置き 今年もミツバチ 教えを請おう」
「巣箱から はみ出すように 盛んなり 越冬ミツバチ 早くも全開」
「愛情を 注げばそそぐ ほど成果 上がるもんだと 教え守りて」
「去年より 進化したなと 鼻高く してはならない 泣き面思う」