shin-1さんの日記

○未利用海草資源活用実験プロジェクトは成功するか

 未利用海草資源である浜に打ち上がった天草を拾い集めて帰ってから5日間が経ちました。最初は他の海草やゴミ交じりだった天草も、丹念な選り分け作業と水に浸したり観想したりを繰り返す晒し作業で徐々に純度が上がって、今はもうすっかり白髪のような姿に変身して、思ったよりも晒し作業が早まり、来週早々にもトコロテンにする実験が始まりそうです。トコロテンにする作業は、時々トコロテンやデザートにフルーツ入りのゼリーを作って、慣れている妻でないと出来ないため妻に頼み込んでいますが、妻はこの材料に「上手くいくかどうかは分からない」と少なからず否定的なようです。

 実は「未利用海草資源活用実験プロジェクト」と、自分で勝手に命名しているこの自分ひとりだけの取り組みは、今年の春先から始めているのです。自分が深くかかわって整備したシーサイド公園の西側に、冬の北西の季節風から人工砂浜を守るために造った長い突堤があって、その突堤を守るためにテトラポットが沢山置かれていますが、いつの間にかこの突堤にヒジキの種が付着し、春になるとヒジキが育つのです。多少危険なため採る人もなく、毎年流れ藻になってなくなってしまうのです。またこの突堤の影響で館長にしか顔を見せない石ころ砂浜が出来、そこに春の西風が吹いた明くる日には大量のワカメが打ち上がるのです。これも採る人もなく自然上かのような形でやがてなくなってしまうのです。

 ヒジキもワカメもキャリーで運び、特にヒジキはわが家の庭で大きな釜で茹でたり干したりという、田舎でしか出来ないかなりきつい作業をしなければ食用にはなりませんし、ワカメもビニール紐を庭中に張り巡らしてまるで簾のように干さなければ保存食にはならないのです。

 でもヒジキもワカメもこうした地道な作業によって見事食用に変身して、わが家の食料となりわが家の健康作りに一役かっているのですから、これは嬉しいことなのです。加工食品は生のものより味が落ちるといいますが、ヒジキもワカメも海のメカニズムで春先にしか採れないため、乾物にして利用する方法が一番なので、味は多少落ちてもこの方法しかないのです。

 ヒジキとワカメでスタートした「未利用海草資源活用実験プロジェクト」に、今回天草という新しい素材が加わりました。私の考えではアオサ、トサカノリ、カジメ(クロメ)も利用できるものと考えていて、考えるだけでもワクワクするように由真は次第に広がってゆくのです。このプロジェクトの最大の難問は全ての素材を収集するのは人間の手間と暇と潮選びですが、自分だけで楽しんだりおすそ分けする程度なら、サンデー毎日の私ですから造作もなく取り組めるのです。

 海草は陸にない様々な養分を含んだ優良栄養食品で、その効能は誰もが認めています。しかしいざ食用にするとなると手間隙がかかり、そのために市販のものは高価でいつも口にすることはできないのです。とりあえず私は今回目をつけた天草を人間牧場のコンニャクと同じようなメニューに加えて、みんなで楽しみたいと思っています。プロジェクトの企画書と作業工程や作業日誌も今年の冬にはまとめたいと思っています。


  「朝夕に 天草晒す 作業する 傍でニヤニヤ 今に見ていろ」

  「天然で 晒した天草 予想より 早い仕上がり 成果を期待」

  「海草は 健康食品 あれこれと 未利用資源 生かす手立てを」

  「もしこれが 食用適と なったなら 夢は広がる 次から次へ」


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