○浜昼顔の咲く美しい砂浜
昨日はしまなみグリーンツーリズム研究会の総会が今治市伯方島であり、記念講演を頼まれて出かけて行きました。伯方島は尾道や福山へ行くしまなみ海道の途中にありますが、日ごろは縁のない地域なので通過することが多いようです。しかし今年の春警察官をしている三男がこの島に転勤したため、俄然身近な島になってきました。加えて会場となった今治市役所伯方支所は警察署と目と鼻の先にあるため、妻は息子に処へ差し入れをするべく荷物をまとめ、昼休みなら面会もできるだろうと、少し早めに伯方入りしました。
来島海峡大橋や伯方大橋を渡り伯方島インターで降り、道の駅と隣接する博多文化会館に友人を訪ねました。友人は体調を崩していて最近やっと元気になって職場復帰したと風の便りに聞いていて、人事ながら気にしていたのです。友人はあいにく留守でした。居合わせた女性の事務職員に名刺を渡し、訪ねて来たことを告げ、道の駅や周辺を散策しました。
この日は間もなく入梅するというのに少し肌寒いような天気でしたが海も穏やかで、海水浴場はまだシーズン前とあって人影もなく散閑としていましたが、橋を通る度に見え隠れする綺麗なビーチは掃除も行き届いていました。砂浜には自然に生えたのであろう浜昼顔の花が無数に咲き誇り、心を和ませてくれました。
(砂浜も渚もとても綺麗で水が透き通っていました。向うに見えるのが左文化会館、右道の駅です)
(山肌を削っているのは特産大島石の採掘現場)
昼休みになったのでビーチを後にして、橋の下をくぐる県道を通って警察署に向かいました。携帯電話で連絡しましたが息子は会議中のようで連絡が取れませんでした。でも暫らくすると連絡が取れ、警察署の前庭で荷物を渡し立ち話で近況を聞く程度であっさり分かれました。昼飯でも一緒にとか思っていましたが、妻からの伝言も言わぬまま、男の子はこんな淡白なものかと多少気になりながら多少後ろ髪を引かれる思いでした。
息子も異郷の地で約2ヶ月、忙しい職務をこなしているのだろうと思いましたが、まあ何とか乗り切ってくれるだろうと荷物を抱え署内へ消える息子を見送り警察署を後にしました。
「久方に 訪ねし友は 席空きで 名刺渡して 伝言頼む」
「砂浜に 浜昼顔の 花が咲く 心和みて 思わずカメラ」
「橋渡る 車頭上を 通るけど 通過するだけ 人もまばらで」
「瀬戸内の 長閑風景 飽きもせず ベンチ座りて しばし慰む」