○病院へ行って病気になったような気分です
今月始めに下腹部が痛いと訴え始めた91歳の親父を連れて、病院通いを始めていますが、病院は病気を治すところと思いきや、脱腸と診断されて手術をするための検査が色々あって、親父は病院へ行く度に苦悩の色が深くなり、むしろイライラ病のようになりつつあるようです。
漁師をしていたこともあって昔から竹を割ったような性格で、ゼロか百かみたいなところがあって、待ったり待たされることが嫌いな性分はこの歳になっても一向に直らず、待たすことが常識の病院では、付き添いの私さえも冷静になるどころか、親父と同じように少しイライラが募りました。
昨日は過去三回の検査結果を元に主治医の説明が午後3時から行われるというので、出かけることにしました。自宅から県病院までは40分もあれば行けるので、「午後2時に出よう」と親父と約束していましたが、病院へ行くことが気になる親父は午後1時30分には支度ができて、「遅れたら大変だから早く行こう」と車の近くまでやってきて私をせかすのです。そんなこともあって途中のガソリンスタンドで給油をしたり、ゆっくり走ることを心がけても30分前には病院へ着きました。(30分待ち)
県立中央病院は立替工事が始まっていて駐車場も狭く、駐車場から受付まではかなりの距離があって歩かなければならず、脱腸が痛むのか少ししんどい様子でした。受付を済ませ内科外科のロビーで予約時間の午後3時まで待ちました。(30分待ち)
しかし診察室からは一向に連絡がなくそれから20分も何の連絡もなく待っていると、クラークさんが「若松進さん中へどうぞ」と通されました。先生はこれまでの検査結果を踏まえて色々な話をされましたが、CT検査で前立腺に五問が生じたので、「これから泌尿器科へ行って診察しなさい」と言われました。ここで終わりだと思っていた親父を連れて2階の泌尿器科へ行くと今度は、「尿の検査をしてきてください」と看護婦に言われ、エレベーターで一階へ逆戻りして検査場で尿を取り再び泌尿器かで問診表の書き込みや診察を受けました。泌尿器科の先生が優しい人だったので幾分救われましたが、再び血液検査に回されここでもあれやこれやと待たされました。(20分待ち)
内科外科のロビーで総合所見を聞くまで、それから20分待たされました。(20分待ち)
6月25日の午後手術をするということが決定し、24日には入院するよう色々な説明があったのはそれから20分後でした。(20分待ち)。(○○待ち)を全て加えると何と病院内で2時間も待った計算になるのです。6月8日には麻酔の検査をするために日ごろ飲んでいる薬を持参して再び通院という予約まで入るおまけ付きに、書類を受付に渡して「帰ってもよろしい」とお墨付きをいただいたのが午後6時前でした。
憔悴しきった親父を見て、病院へ行くことで病気になるような感じがして、私も憔悴しきりで疲れた一日となりました。
「病院は 病気治すと 思いきや イライラ募り まるで病気に」
「疲れたな 親父すっかり しょげ込んで これから先が 思いやられる」
「病院で たらい回しの 検査して やっと手術の ひなちが見える」
「病院は 行きたくないと 思うけど 仕方がないか 親子一緒に」