〇甘夏みかんが美味しいころとなりました
夫婦揃って風邪を引き、この一週間ほどは薬を飲んだり、おかゆを食べたり、また自宅で作っているかりん酒を飲んだりしてして風の対策を講じましたが、未だにその後遺症なのか夕方になると少し咳が出るようです。私は余り薬は飲まないし注射も大嫌いなので、風邪で病院へ診察に行くことは殆どなく、今回は妻の処方された風邪薬を試しに1回飲んだだけなのです。
それでもどうにか回復に向かい殆ど治りましたが、91歳の親父に風邪を移さないように気をつけていたお陰で、親父に移す事もなく収束に向かいそうで一安心です。
寒かったり暑かったり気温の変動が激しくて、体調管理が難しかった今年の春でしたが、いつの間にか大相撲夏場所も始まり、これから一気に夏へと向かいそうです。外ではツバメが地上すれすれを低く低く飛び交い、人間様は気ぜわしく田植えの真っ最中のようです。
わが家の菜園の続きにある果樹園には少し遅ればせながらミカンの白い花が咲き始めました。普通の農家だとこの時期に果樹は残っておりませんが、わが家の果樹園には甘夏みかんが沢山実をつけて残っています。これは意図的で、これから始まる初夏のわが家の食べ物として樹上で越冬・越春させて初夏を迎えるのです。お百姓さんから言わせれば母樹に悪いから早く摘み取れと言われますが、毎年そうしてきたので木も慣れたのか平気のようです。
昨日は午前中弱い雨が降っていました。体が濡れるほどではないので、この甘夏みかんをキャリーに2箱ほど採果鋏を使って収穫しました。雨が露のようになって残っていたため多少袖口を濡らしましたが、1箱は知人に、1箱は漁協じゃこ天のおばさんたちに差し上げました。とても喜んでくれました。わが家の甘夏みかんは無消毒のため皮をマーマレードに自家加工するととても美味しいのです。お陰様でわが家も毎年妻がマーマレードを作ってくれ、パンに塗って食べますが美味しいです。実はこのマーマレードを暑いお湯に溶かして飲むと風邪にいいという耳寄りな話を昨日聞きました。今日あたり試してみようと思っています。
ふと朝の窓越しに外の庭を見ると、庭石に絡まった軒シノブの新芽が一斉に若草色の葉を広げています。親父が丹精こめて枝先を伸ばしている山茶花の新芽も鮮やかな若草色の衣を身にまとっているようです。いつの間にか季節は巡り庭はもうすっかり書家の装いになっています。
私も気を引き締めてこれから始まるであろう本格的な急がしい日々を元気に乗り切ろうと思っています。そうそうこの甘夏みかん、近日中に遠くの友人知人に収穫して発送予定です。
「花と実が 同居している 甘夏柑 今年も初夏の 味を楽しむ」
「マーマレード お湯で溶かして 飲むといい 風邪の妙薬 初めて知った」
「四国ゆえ 年中柑橘 楽しめて 吾は幸せ いつも実感」
「甘夏の お礼にいただく じゃこカツが 一品増えて 夕餉豪華に」