〇ミツバチの巣の中へ手を突っ込む勇気
ブログに書いた話題によってコメントの質や量が随分違って、時には思わぬ人から書き込みがあり驚きます。音信不通だった旧友が私のブログを見つけ、懐かしさの余りにメールをしてきたり、時には違った意見のバトルもありますが、まあ概して「同感同感」が多いようです。
人の混む所が苦手な私はこの連休、極力遠出を抑えているため、単車に入れたガソリン代480円が財布から消えた以外は出費のない、健全な財政事情でゴールデンウィークを終わりそうです。妻は風邪気味、加えて利き腕の右手を捻挫して家に閉じこもっているため、私は人間牧場での草刈りや、書斎でインターネットを楽しむことに終始しています。
そんなこんなでミツバチの巣箱などの話題を連日ブログでアップしているため、多くの人からミツバチに関する情報をいただきました。近所の人から蜂を誘引すると聞いていた花の名前が、「キンポウゲ」ではなく「キンリョウヘン」という名前だったり、蜂の分封の対処法は水を撒くかダス缶を叩くと驚いて丸くなるとか、またその蜂を袋に入れて巣の中へ入れるといいとか、まあ様々です。
でもそうしたインターネットによる媒介情報のお陰で、昨日は思わぬ出来事に出くわしました。草刈りが一段落しお茶を飲みながらウッドデッキで一休みしていると、前日と同じく空が異常に黒くなってミツバチの羽音が聞こえてきました。前日はその群れが運よく巣箱に入りましたが、昨日は柿の木に群れているのです。
(巣箱に入ったように見えるミツバチですが失敗かも知れません)
「そうだ、高知県の友人木下さんから聞いたとおり、あの群れを袋で捕まえて巣箱に入れよう」と思いました。早速倉庫からかぶり網を取り出して帽子の上から被り、手にはゴム手袋をはめて完全防備をしました。ミツバチの師匠井上登さんの手を借ることもできず、果たしてあのブンブン飛び交うミツバチの塊の中へ手を入れるか入れざるべきか随分悩みましたが、勇気百倍目を瞑るような形で紙袋の中に巣を落とし込みました。まあ凄い、蜂の大群が私の顔をめがけて突進してくるのです。かぶり網と手袋のお陰で刺されることもなく袋の中に入れた群れを横に倒した巣箱の中へ入れましたが、怖さの余りに群れをすべて確保することが出来ず、失敗に終わったようです。最初は巣箱に入ったと思っていましたが、蜂は1時間もすれば何処かへ飛んで逃げて、巣箱にはミツバチの残党が出入りする程度になりました。
残念無念としか言いようがありませんが、それでも生まれて初めて蜂の巣の中へ手を入れました。袋の中へ「ドサッ」と音がするほど入れたミツバチを、袋を綴じて一目散巣箱の中へ入れる興奮は、今思い出してもゾクゾクするものでした。今度やる時は昨日の二の舞をすることなくやろうとも思いました。
思わぬミツバチ騒動に明け暮れた連休でしたが、お陰さまで随分ミツバチの生体が見え始めてきました。ミツバチの師匠井上登さんが「ミツバチは奥が深い」と言うとおり、私のミツバチの知識はまだまだ入り口のようなので、もう少し修行を積みたいと思っています。
「柿の木に 集まる蜂の 巣の中に 手を差し入れて 蜂を袋に」
「かぶり網 めがけて蜂が 攻撃す 刺されず済んで ホッと一息」
「侮るな 蜂は危険な 生き物だ 師匠の声が 聞こえてきそう」
「失敗を くりかえさねば アップせず 勇気を出して 成果を出そう」