〇珍しい現象(その1)・蜂の分封を見る
先月29日の昭和の日から始まった大型連休は、5月5日のこどもの日まで、長い人は7日間も休みがあるようです。現職の頃はまちづくりの現場にいたため、月月火水木金金のような休みのない働きをしていて、人の休みを羨ましいと思っていましたが、いざ自分がリタイアしてサンデー毎日となると、むしろ人の休みは道もお店も場所までも人で溢れる連休はうんざりするため、連休中は自宅でのんびりを決め込んでいるのです。
それでも今年の連休のように好天が続くと、人間牧場の草刈などもやらねばならず、昨日は草刈に出かけました。例年より気温が低かった今年は草丈の伸びがいまいちで、今年2回目の草刈は順調に進んで、人間牧場の半分以上を刈りました。
20年近く使っている草刈機もそろそろお払い箱の時期が来たようで、私の体と同じくガタが来ているのですが、それでも命あるものを大事に使おうと、自分で修理をしながら使っています。「古くなった草刈機は危ないし重いから」と、妻のお許しが出て買い替えを予定していますが、昨日も五月の空のように元気に動いてくれました。
昨日は今月末には収穫できる梅林の下草と、人間牧場へ通じる道沿いを中心に刈りました。途中西嶋さんがミツバチ談義に訪れたり、墓参りに来た家事のさんの家族と世間話をしたりしながら午後4時まで働きました。
昼前だったと思いますが、ウッドデッキの下で草を刈っていると何やらブンブン音がするのです。草刈機のエンジン音の中で気がつくくらいですから低周波音といえども凄い音です。上を見ると黒い集団が飛んでいました。
ミツバチを飼っている私はそれがミツバチの分封だと直ぐに分かりました。凄い数のミツバチが一号箱周辺で飛び交っていました。分封は知っていますが見たのは初めてなので急いで車の中からデジカメを取り出して撮影しました。
今年最初の待ちに待っていたミツバチの分封に嬉しくなって見境もなく、ミツバチの師匠井上登さんに携帯電話でまるで実況中継のように話しました。井上さんは冷静に分封を喜んでくれ、1時間もすれば巣箱に入って落ち着くだろうと話してくれました。その通りミツバチは落ち着きを取り戻し、働き蜂がせっせと蜜を運ぶ姿が確認されました。自然現象とはいいながらラッキーな現場を目撃して、久々に興奮をしてしまいました。
(カメラが粒子で汚れているように見えるミツバチの飛び交う姿)
(巣箱の上を飛び交うミツバチ)
「ブンブンと まるでグラマン 戦闘機 分封この目 久方興奮」
「さあこれで 取らぬミツバチ 蜜算用 昨年以上 採れるかどうか」
「これほどに いても手がわぬ 蜂刺さず 傍で見ている 私尻目に」
「あと二つ 空き家巣箱に 入ってと キンポウゲなる 香水花を」