○交流会
一昨日は分科会終了後、大交流会が学校講堂で行われました。高津川の鮎の塩焼きと真砂のザル豆腐、それに猟友会が協力して造ってくれた猪鍋やおでん、合鴨米のおにぎりなど、思い出せばツバが出るくらい美味しいご馳走を堪能しました。酒の飲めない私にとっては、お茶ばかりで少々きついものですが、それでも飲むほどに酔うほどに酔うほどに交流の輪は広がり、持って行った一箱100枚の名刺はあっという間に無くなってしまいました。
参加者は広島県・千葉県・神奈川県・大阪府・静岡県・岩手県・群馬県・山口県・愛媛県・山口県・東京都・福岡県・宮城県・栃木県・島根県・大分県と覚えているだけでも16都府県にまたがり、それぞれ自慢の産品が披露されてセリに掛けられました。
交流会では石見神楽が披露されました。その見事さは言葉や文章、それに写真では表現できないほどのもので、度迫力に盛んな声援が飛び交いました。私もかぶりつきのような前の席でしばし口を開けて見とれていました。
(居合わせた島根県の教育長さんが絶賛するほどの立ち居振る舞いに鳥肌が立つほど興奮をしてしまいました。
しかしこれらの伝統芸能も過疎化や高齢化、それに少子化による後継者不足で、思うに任せないのが実情のようです。真砂に来る道すがら、国道沿いのどこかの町で立派な神楽会館が朽ち果てて崩れ行く姿を目の当たりにしました。この神楽を伝承するためにどれ程の人がどれ程の練習をしているのでしょう。こんな伝統文化への援助こそ、美しい国づくりなのだと思うのですが・・・・・。
今回の集会を企画運営したのはこの人たちです。多分真砂地区にこれ程の人が集まったのは久しぶりだと思うのですが、人を温かくもてなす心が充分に伝わってきました。
来年は松山で開かれるのだそうです。他人事だと思っていた訳ではありませんが、交流会の最後に松山の人たちが壇上に上がりおらが松山を紹介していました。いいことです。こうして交流の輪が広がり、多くの人が学社融合について論じ合い、自分に出来る事をやるようになるのです。
仕事柄私もこれまで沢山の大会にお邪魔してきました。千人を超えるものもあれば、100人単位のものもあります。今回の大会は人数的には小ぶりな方ですが、思いとアイディア、それに暖かさでは何処にも負けない、そして心の温かさを感じるような大会でした。
近くのお寺の本堂まで分科会場にしていました。多分真砂の先祖は「一体何事が起きたのか」と目を丸くしたに違いありません。これこそ私が目指す「人でも仕事でも愛する所に集まって来る」なのだと思いました。子どもが少なくなり、あるいは学校がなくなるかも知れません。でも転ばぬ先の杖としてどうすれば地域が自立するか考えたこのフォーラムの意義は大きいに違いありません。ただ何もせず時の流れに身を任せていたのでは、地域はよくならないのです。
「今までに 子どもの司会 見るもなし 嬉し恥かし それで堂々」
「三年の 時の流れが 逞しい 人を作りて 私感激」
「学校の 講堂古く 木造で 一周遅れの トップランナー」
「神楽(舞) 合鴨(米)も 同じ(まい) 俺は(まい)った 鍋に(まい)茸」