○写真撮影
「今日は私の写真撮影だ」と妻に言ったら、「レントゲンの?」と大笑いされました。この顔ですから極力写真に写る事を遠慮してきたのですが、どうしても間近に迫った「観光カリスマ塾」の小道具として写真が必要なための撮影と相成ったのです。写真撮影は人間牧場水平線の家で行う事になり、今治と新居浜から二人の青年がやって来ました。プロデュースする地域政策研究センターの清水研究員と私を含めると4人の大掛かりです。
モデルは勿論4人の中で一番見栄えのする「みにくいアヒルの子」の私なのです。水平線の家の壁に白い紙が貼られ、スポット用の傘が広げられるなど、手際よい作業で特設スタジオに早替わりです。「さあモデルさん立ってください」といわれるのですが、イメージが浮かばず、とりあえず三つのパターンを考えました。一つは毎日全国を出歩く背広に木になるカバンの出で立ちで立ちました。「うんいい感じです」と清水さんの声が届きます。
続いて私服に着替えました。カジュアルな姿がいいと思ったものですから、妻に用意させた普段着で写しました。帽子はなしですがこれもいい感じです。勿論どのパターンも私のトレードマークである木になるカバンは提げての登場です。
続いて急な思いつきで魚梁瀬杉の台座に上がって始めようとしている落伍家の姿になりました。これは三崎の塩崎さんがくれた裂き織の半纏を着た姿ですが、いやあこれも中々のものです。
落伍家とほら吹きを掛け合わせて、群馬県大泉町の町議会議長さんからから貰った南米産の角笛を片手の姿になりました。この角笛は最初は上手く吹けなかったのですが、今では人間牧場の人集めや時を知らせるすいっかりお馴染みの小道具になっているのです。
最後は高座に上がって清水さんがシーサイドで買った大根を持っての登場です。私の高座名は夕日亭大根心なので、これもとっさの思いつきなのです。
カメラはいいのに、清水さんの腕が悪く明るかったり暗かったりですが、これはあくまでも撮影風景のプロモーションフォトなので、本物は多分大丈夫だと思うのです。
いい大人がこんな悪ふざけをしていいのかと思われそうですが、これもカリスマ塾の秘策ですのでご期待下さいと言っておきます。かくして「若松進一撮影会」は無事終わりました。さあ来月に迫った私が塾長を務めるカリスマ塾が俄然楽しみになってきました。
「撮影と 言ったら妻は レントゲン? それは侮辱だ お前の夫」
「大根を 持って高座の 人になる お後よろしい ヒント次々」
「世の中は 色々色の 人ありて 出会い重ねつ 楽しさ倍加」
「百五十 年輪刻んだ 切り株に 私の歳を 加えて二百+」