○三つの間の中で生きる
私たちは人間・時間・空間という三つの間の中で生きています。いずれも大切な間なのですが意識をしないと三つの間とも見過ごして、何となく時や季節が過ぎて何となく生きてしまうのです。人生を充実したものにするためにはこの三つの間という意識をしっかりと持って、考え行動しなければなりません。とりわけその第一歩は人間について考えることです。人間についてはそれぞれの考えがありますが、人間を考える場合自分と他人という対立軸のそれぞれを考え、その対立軸を対話・対動軸で考える3つの方法があるようです。
①自分を知り、自分の中の人間的流れをよくする
「自分って何者」と訪ねられたら皆さんはどう答えるでしょう。人間は悲しいかな自分本位、すなわち自分の尺度で人や物を見るという悪い癖を持っています。だのに以外と自分のことが良く分らないのです。時折他人から「あなたはこんな癖や特長を持っている」と指摘され、初めて自分の愚かさや短所、長所に気付くことは以外と多いのです。自分という極めて本質的な部分が分らないまま生きてきた自分にとっても、自分を見出す絶好の機会だと思ってこの記事を書いていますが、考えれば考えるほど自分が分らなくなって、自閉的になりそうなのです。人間は自分というもう一人の自分と常に心の中や頭の中で対話しながら生きている事に気づくまではスキルアップしましたが、じゃあ「もう一人の自分とは一体何者」なのでしょう。もう一人の自分が弱い人間は自制が効かず悪い事をします。逆にもう一人の自分が強いと相関関係が禅の道に働きいい考えや行動が出来るのです。
人間は体と心と言葉によって成り立っています。体を健康にしてリラックスさせることが出来れば、知識のインプットも知恵のアウトプットも可能になります。心がオープンマインドになれば考えがポジティブになって心の流れが良くなります。また言葉は心を写す鏡だし、人に影響を与える最大の武器ですからいい言葉を発せられるように常日頃から訓練しなければなりません。夫婦喧嘩も親子喧嘩も、隣喧嘩も元はといえば何気ない言葉のやり取りが原因で起こる場合が多いのです。
②他人を知る
相手は刻々と変化します。対象となる人も変わるし、人の体も心も言葉も自分の変化と同じように間断なく変化しているのです。相手を知る、いわば他人の心の扉を開くには相手の立場になって考えることが第一です。心を許してもらえるためには相手を認めなければなりません。人間は相手に認められることくらい嬉しいことはないのです。日々の暮しを反省し自分を知る努力をすることが相手を知ることにつながる早道かも知れません。①で述べた自分を知ることは②の他人を知ることと相関関係にあるのです。
③対立軸から対話・対動軸へと人間関係を変化させる
対話・対動軸にするには優れたコミュニケーション能力が求められます。人間関係は言葉だけではありません。時にはお金や物や情報によってお互いがエネルギーを交換しています。でもそれがただ単なるお金や物や情報だけだと、冷めた人間関係で終わってしまうのです。信用とはそこに人間としての温かさを加味したものだと思うのです。結局人間はいい人間関係を築いた人のみがいい人生を手に入れることが出来るのです。
「あの人に 出会って今の 俺がある そんな自分に なりたいものだ」
「自分とは 一体何者 自問する 答えも見えず 今日の今まで」
「喧嘩して 後で気が付く 馬鹿の知恵 も少し相手 思えばよかった」
「間が抜けりゃ 人・時・空も 成り立たぬ せめて人間 らしく生きたい」