○カメラの調子が悪くて
4年半前教育長を拝命し、地域振興課長を最後に33年勤務の役場へ辞表を提出した時、役場の後輩たちが退職記念にと餞別にくれたデジカメは、教育長退職後も活躍して私の手足になっていましたが、4年半も経つのに未だに使いこなせることが出来ず、先日ふとしたことからいじっていると調子が悪くなり、写った写真が白くなるのです。お陰で先日の高知県春野町の写真は取り込むことが出来ませんでした。今日も人間牧場の草刈りに持参し、仕事休みにいじっては見たのですが思わしくなく、聞く人もないままついに日没時間切れです。取扱説明書を出して読むのですがこれが中々分らず、明日からの広島県尾道行きの仕事のお供もおぼつかなく、少し気が重い状態です。何せこのカメラを手に入れてから4年半の教育長在任中は殆ど使わず、退職後も息子がセットしてくれたまま撮影し、言われたままに画像を取り込んだり消したりしているだけに過ぎないのです。ここに来てメカに弱いメッキがはがれそうなのです。
いじり回してテスト撮影しては消し、また撮影するといった動作で、我が家の回りの様子を試し撮りしてみました。最初に写したのはわが家のわが書斎です。書斎の中から写すことはありましたが、外から写したのは初めてです。
続いて裏の道から周辺の全景を撮ってみました。稲刈りは8月下旬に済んで、稲の彦生えがまるで田植えが済んだ初夏のように緑を保っています。友人の家も完成し先日入居したようです。
ところが今朝から近所で家を取壊す音が聞こえ始めました。ご主人も奥さんもあいついで亡くなり、3人の娘さんも嫁いでいることから空き家となっていました。残念ながら人手に渡ったのでしょう。家を建てるのは景気がいいが、空き家や取り壊しは何処か寂しい気がします。特に同じく組内で酒も飲んだりした間柄だっただけに複雑な気持ちです。
家の上の小高いところから見ていると日没時間が近づきました。妻が民生委員の役員旅行で高松へ行っており、車を役場裏に止めているので取りに行かねばならないので、思い切ってシーサイドへ出かけました。いいアングルの夕日が今まさに沈まんとする絶好のシャッターチャンスとばかりに2~3枚、カメラの調子が今一ながら狙ってみました。
先日始まった【自悠くらぶ】の執筆記事に添付したような綺麗な写真ではありませんが、何とかカメラがいう事を聞いてくれたようです。こんな時佐賀関の渡邊さんでもいたらいじってくれるのにと、ふと思い出しました。それも適わず、明日は広島県尾道市へ出掛けます。
「いう事を 聞いてくれない カメラ持ち じれったいたら ありゃしない」
「仕方なく いじくり回し この程度 回復兆し 薬も効かず」
「カメラ向け わが家界隈 変化あり 時の流れを 偶然写す」
「雲切れて 覗く夕日が 穴に入り シャッターチャンス ものの見事に」