shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年10月28日

○フォーラムに参加して「学校が危ない」と叫びました

 「きっと 子どもたちのために きっと もっと あなたのために」、サブテーマである「~子どもがいるから学校がある 学校があるから地域も元気ななる~」を全体テーマにしたフォーラムが島根県益田市真砂小学校の講堂で行われました。

(会場のステージを飾ったアート作品の数々はこの方が作りました。前回真砂に来た時工房を訪ねましたが、中々の趣味でした)
(会場を埋めた260人の参加者)
(子どもたちが司会進行をしました。いい雰囲気でした)
(前の席には地元のおばちゃんが陣取りエールを送ってくれました)

(開会前のくつろいだ雰囲気です)
 私は第3分科会「学校の地域における役割を考える」と、全体会「地域が育む学校、学校が育む地域」のパネラーを務めました。

 まず第3分科会は顔馴染みの学校地域の融合教育研究会副会長岸裕司さん(千葉県)をコーディネーターに、元佐伯市観光大使の矢野大和さん(大分県)、学校地域の糾合教育研究会副会長油谷雅次さん(大阪府)、それに私(愛媛県)をパネラーに迎えて、お互いが論陣を張りました。この分科会は凄いメンバーを揃えたもので、岸さんの巧みな司会に上手く絡んでいい分科会となりました。会場には真砂地区の人が沢山陣取り、自分たちの地域の見えない不安と向き合っているようにも思えました。

 真砂地区は高齢化率44.5パーセント、小中学生合わせて14人とか、134年の歴史を誇る学校だというのに、今は統廃合の見えない幻影に脅かされているのです。

 私流に考えれば、日本の社会がおかしな方向に向かい始めたと思うようになったのは高度成長期でした。それでもまだまだ田舎は第一次産業もそれなりに動き、過疎だと言ってもそれほど深刻なものではありませんでした。初めて田舎が危ないと意識したのは「国鉄の民営化」、つまり「始めの波」でした。公共交通機関に移動手段を頼っていた時代が、マイカーの普及や高速道路の整備によって大きく変化したのです。特に田舎の国鉄は赤字が膨らんで、このままだと政府の台所が持たないと、民営化になりました。当然私たちの町の予讃線海岸回りもその対象になりましたが、巧みな戦術で切り抜けて生き残り現在を迎えていますが、その将来は楽観を許さないのです。

 続いて「第一の波」がやって来ました。「農協の合併」です。町や村それぞれにあった農協は広域合併しました。そして私たちの町のきめ細かな営農指導は姿を消すと同時に、主産業であったミカンは放任園が増え始めミカンで飯が食えなくなったのです。当然飯が食えなくなると人は食えるところに生きる糧を求め、町から人がいなくなるのです。それでもみんな農協の合併は他人事だと傍観していました。

 「第二の波」は「市町村合併」でした。みんなここでやっとその重大さに気付きはしましたが、行政のメリット強調や議会の浅い議論と住民の人任せの無責任な気持ちが、現在の地方自治が持他なければならないはずの行政サービスが低下を招いているのです。

 「第三の波」は先日の「郵政民営化」です。郵便局が民営化すると効果効率です。国の持つ公共サービスの最後の砦はもろくも崩れ去ろうとしています。悲しいかな銀行もない地域ではお金の出し入れさえもできないのです。

今「第四の波」が押し寄せいてこようとしています。「学校の統廃合」です。なし崩しに行われようとしている学校統合は、子どもの成長した子どものいない家庭にとっては、それ程困った問題だとは受け止められていません。

 この問題が今回のフォーラムのテーマでした。「適正規模」などと訳の分らぬ言い分を錦の御旗にして学校が全国の地域から消えようとしているのです。学校がなくなれば町の三大企業だった農協・郵便局・役場が消えたのと同じように、地域のダメージはもう地域の存在意義すら消えるのです。

 「学校が危ない」と壇上から声高に叫びました。そして地域の人たちに不燃物のような不燃人になるな、せめて可燃物のような可燃人になって欲しい、そして自燃人になって欲しいとメッセージを送ったのです。会場に来た人は私の叫びに大きな拍手をしてくれましたが、残念ながら来ない人へは響かないメッセージなのです。

 普通フォーラムに参加すると元気を貰って帰ります。しかし今回は交流会で元気は貰ったものの、将来への暗い影が忍び寄っているようで、少し落ち込んだ疲れた気持ちで帰りました。これからは「学校が危ない」と、余力しか使えませんが訴えて行きたいと思いました。

 実は第五の波」である、「集落の崩壊」が密かに忍び寄っているのです。ご用心を。


(二日目の全体会です)

(この子どもたちが歌った歌にはジーンときました)


 
「学校が 危ないですよ 声高に 叫んでみるも 反応今一」

  「三回も 訪ねる真砂 あちこちに 無住とおぼしき 家が増えてる」

  「俺四人 子ども育てた 古い人 今は一人か 二人寂しや」

  「世の中が 進んでいるのに 田舎では 追々細り 線香のようだ」  



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