shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年10月11日

○魚の料理

 私は漁村に生まれ、若い頃漁師を7年間も経験しました。水産高校を出ていて漁村・漁師・水産高校と聞くと魚に縁のある人間だと思われがちですが、以外や以外魚は食べても料理は余りしたことがなく、もっぱら「お魚ママさん」の講習を受けた妻に任せて、この30年余り殆ど包丁を握りませんでした。それがひょんなことから退職後、妻の勤めの関係もあって、時間的な余裕がない時はまだシブシブですが、魚の処理を任されやるようになりました。双海町は魚どころです。わが家の親類にも漁師さんが多く、時々売りに行くほど沢山の魚をトロ箱で頂くのです。今日も夕方親類から魚を取りに来るよう電話がありました。妻はあいにく夜の会合があって魚を処理する暇がないと、少しだけ厚めの化粧と、少しだけ着飾ってさっさと出かけて行きました。さあ困ったものです。その処理を私が一人でしなければならなくなったのです。

 今日の魚は腕首もあるような1メートルほどの大きなハモが一匹、それにホウボウやシズなどの小魚もありました。さて出刃包丁を出して砥石で研ぎ、目打ちを頭に打ち込んで格闘です。大きなハモは骨切りが大切な仕事で、上手く骨が切れていないと食べられないのです。夏の旬を過ぎたといってもハモはあっさりとした食感がたまらなく、吸い物や湯引き梅酢和え、この頃だとマッタケ組み合わせれば土瓶蒸しもおつなものです。

 私の仕事は下ごしらえで、骨切りや他の小魚の鱗や内臓、それに頭を取って調理するように子切りすることなのです。格闘の末1時間ほどで調理を終りパレットに入れてサランラップを掛け冷蔵庫に治めようとしましたが、サランラップが芯にに絡まって取れないハプニングに右往左往してやっと終わったのは7時過ぎとなりました。今夜の夕食は私一人なので小魚の中に混じっていたアジでお刺身を造りました。研ぎ澄ました包丁は面白いように切れて、私の腕もまんざらではないと自認しましたが、妻の前でこんな自慢をすると、「父さん上手ねえ」と妻の褒め殺しにあって、次から調理しなければならなくなるので努々そんな言葉は口が裂けても言うことはできないのです。

 一人が玄米ご飯を茶碗によそい、妻の盛り付けたおかずを食べながら、今頃親父も同じように一人でご飯を食べているのだろうと、妙に気になって隠居へ出かけて行こうと玄関を出ました。あいにくそこへ宅急便が届いたり、御用聞が来たり、またPTAの役員さんが注文していた煮干しを届けに来たりと、、結局は親父の隠居へ行くことすら忘れてしまうような来客対応となってしまったのです。

 ブログ上のここだけの話ですが、今度は少し料理にも挑戦してみようと思っています。

  「包丁を 研いで魚と 格闘す 大きなハモを 骨切り三昧」

  「透明の サランラップに 悪戦し こんなことでは 生きてゆけぬわ」

  「アジ刺を 造って一品 追加して 鬼の霍乱 至福の時を」

  「沢山の 魚貰って 捌くのは 俺の役目か 妻はさっさと」

 

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