shin-1さんの日記

○うわじままちづくりBeppin塾

 全日空から宇和島市役所商工観光課へ出向して来られている小林祥子さんと出会ったのは確か2年前、佐田岬半島であった研修会でした。以来地域づくり人養成講座や年輪塾などで着かず離れずの交流を続けています。小林さんが宇和島に来られてから、祥子スマイルと持ち前のバイタリティーで人や地域を巻き込み、宇和島の女性たちがにわかに活気付いているようです。一人の女性でこうも地域や女性が元気になるものなのかと、内心驚きながらその手法を密かに学んでいるところです。

 先日「Beppin塾で話してくれませんか」とお誘いを受け、相変わらずの軽い気持ちで引き受けてしまいました。ところがこちらの都合で日程が二転三転してしまい、何としても借りを返さなければならないと昨晩宇和島へ出かけて行きました。

 会場となる宇和島市大浦へは何度か足を運んでいますが、送られてきた地図を見るとどうやら吉田町から知永峠を越えて行くのも、半島を越えて行くのも同じくらいだと、持ち前の好奇心が頭を持ち上げたため、そちらの道を選び走りました。案の定農林漁業民宿「無門共楽舎は直ぐに見つかりました。驚いたことに女主人も和田さんのご主人も知り合いだったのです。ご主人は青年団活動の大先輩で何度かお目にかかったことや話したことはありますが、もうかれこれ10年近くは会っていないため、記憶の糸を手繰り寄せながら訪問しました。奥さんは真珠業界では真珠のデザイナーとして名を成した方なのです。

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 無門共楽舎は百年を越える古民家を5年間をかけて改築再生した立派なもので、五右衛門風呂やそこここに配置された小道具を含め和田ご夫婦のセンスのよさがそこここに垣間見え、何枚か写真に撮らせていただきました。二階には真珠のデザイン工房があって、この日は二人の女性が熱心に作品作りに取り組んでいました。

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 玄関先に入るなり、ご存知すっかり有名になったパールビズのアクセサリーを奥さんや祥子さんからプレゼントしてもらいネクタイにつけていただきました。豚に真珠ならぬ野獣に真珠でしたが、これから全国へ講演旅行などに出かける時是非紹介して欲しいと頼まれました。ちなみに私がいただいたものはシルバー製のトンボのデザインで、「夕日と赤とんぼ」を意マージしたものをいただきました。

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(恥ずかしながら小林祥子さんにネクタイにパールビズをつけてもらいました)


 さて午後7時から会場の座布団が満席の寄席風講演が始まりました。まちづくりBeppin塾といいながら、この日は男性も沢山集まっていて、僅か1時間の講演ながら地元のCATVも入り大いに盛り上がりました。私もアドリブながらできるだけ楽しくをモットーにお話をさせてもらい爆笑ものでした。

 塾長の萩森恵子さんは昔私が松山工業高校でPTA会長をしていた頃からの顔見知りだし、会場には沢山の知人友人が駆けつけていただき、こんな嬉しいことはないほどの喜びでした。

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 講演会終了後は郷土料理での懇親会が始まり、お腹が空いていたこともあって美味しく沢山いただきました。

食談会ではハーモニカの披露や、私のハーモニカに合わせて歌を合唱するなど大いに盛り上がりましたが、明くる日の打ち合わせ会が早いので早々においとましました。分かれ方も感動的で女性パワーの凄さと細やかな気配りを感じたいい集会で、再び元来た道をほのぼのとした気持ちで引き返し、11時近くにわが家へ帰りました。

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  「古民家も 再生すれば 価値高く 歴史の重み そこここに見え」

  「豚真珠 俺は野獣に 真珠かも 全国めぐり 宇和島紹介」

  「宇和島は 女輝く まちづくり 男しっかり 言うてやりたい」

  「襖書く 道元禅師の 言葉読む 春花冬雪 美し日本」

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shin-1さんの日記

○ホタルが飛び始めました

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 一昨日のことです。妻と二人だけの夕食と後片付けが終わり、テレビの前に座ろうとすると妻が、「お父さん、腹減らしに少し歩こう」と私を散歩に誘いました。そういえば先週は山口県や広島県へ出張したり、人間牧場でのふるさと体験塾などなど忙しい日々が続いたため、二人で散歩することも殆どなかったのです。

 自宅から県道に出て夜来の雨で増水した上灘川沿いを少し急ぎ足で歩きました。双海中学校近くの上灘川に架かった二瀬橋を渡ると、目の前にいきなりホタルが一匹飛ぶのが見えました。目敏く見つけた妻は今年最初のホタルとあって、「うわー綺麗」と言いながら立ち止まって、二人でしばしホタルの行方を追いました。

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 目を凝らしてよく見ると上灘川の両岸ではかなり沢山の蛍が乱舞と呼ぶにふさわしいほど飛んでいました。陽はとっぷり暮れて時計を見ると8時30分を差していました。ホタルは午後9時前後が最もよく飛ぶのです。

 ふと20数年前、ホタルの保護活動に取り組んだ昔を思い出しました。ホタルが絶滅寸前だった上灘川にホタルを呼び戻したいと青年たちが立ち上がり、同時期に始めたまちづくり行政の後押しもあって、試行錯誤の末ホタルを呼び戻したのです。その後ホタル養殖やホタル祭り、環境庁の「ふるさと生きもの里」選定、ホタル泥棒騒動、ホタル保護条例制定など過ぎてしまえば今は懐かしい思い出が蘇ってくるのです。

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 ホタルの写真も何度か試みましたが、幼稚な腕前のためことごとく失敗、ホタルの絵を描けばゴキブリだと悪評を叩かれたりもしましたが、こうしてホタルの乱舞を見る度に、人間とホタルの共生についてしみじみ考えさせられるのです。

 ホタル保護活動に情熱を燃やした福岡親一郎さんや北川完三郎先生、河野喜由さんの既に他界し、昔を知る人はだんだん少なくなってきましたが、翠小学校という環境教育のシンボルも整備されたことなので、これからもホタル保護活動を時代を担う人たちが守って欲しいと願っているのです。

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 今年も6月5日、恒例のホタル祭りが行われます。この日は整備の終わった翠小学校のエコ改修事業完成記念式典の日でもあるので、お招きをいただいているようなので、歴史の一コマを覗いてみようと思っています。

 双海のホタルはこれから約2週間が見ごろです。おおぴらにでもこっそりでも結構ですので是非鑑賞にお越し下さい。ただしホタルは見るもの、数奇な僅か2週間余りの命を断たないよう、捕まえたり取って帰らないようにお願いします。


  「川沿いを ほ・ほ・ほたる来い 口ずさむ あそこここにと 指差す先に」

  「二十年 過ぎてしまえば 懐かしい 逝きし人たち あの世でホタル」

  「この姿  写真に撮って みたいけど 俺の腕では 暗闇ばかり」

  「水張りし 田植え終わった 早苗上 優雅飛び交う ホタル幻想」 

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