○ふるさと体験塾での一日②
水平線の家のウッドデッキで開会行事を行いました。まず実行委員長の私がレクチャーを行い、この日の予定を公民館の赤石さんが説明し作業開始です。怪しげな雲の行方を気にしながら2時間のプログラムをこな差なければならず、早速みんなで農場に出て芋づる植えです。
マルチの黒いビニールにカッターで穴を開けそこへ芋づるを植え込んで行くのですが、初めての子も多く折角張ったマルチをはがしてしまったり、中にはマルチの植えに寝転んで大笑いをしたりしましたが、宮栄公民館長の指導でしっかりとした畝を立てていたため、予想以上の仕上がりでした。
子どもたちがサツマイモを植えている間に、大人のボランティアは柴餅を作りました。前野婦人会長さんの指導で粉をこね、先日私のいとこで松前町に住む谷本洋子さんからいただいたソラマメのあんこを丸めて中に入れました。小学生低学年の子どもたちを連れて牧場の隅の杉の木に蒔きついているサンキラの葉っぱを100枚余り採集しました。採集した葉っぱを水洗いして柴でくるみかまどにかけた蒸し器に入れて蒸すのです。この木でできた蒸し器は大西町に住んでいる大河内結子さんからいただいた優れものなのです。かまどを造ったお陰で色々なプログラムができ、バリエーションが広がりました。
サツマイモのつる植えが終わると、畑の周りにイノシシ除けの網を張る作業をしました。一年目にイノシシ被害で全滅した教訓を生かそうと今年も漁師さんからもらった網を、打ち込んだ鉄筋杭し縛りつけ張り巡らしました。張った網に空き缶を吊るし、看板を立てて一応芋づる植え作業を終えました。
周りの草刈や2回程度の草引きは私と公民館の担当者でホローする程度で実りの秋を迎えれる予定です。
この日は命のリレープロジェクトとのもう一つのテーマであるミツバチの話が組み込まれていて、西予市野村町から私のミツバチの師匠である井上登さんをお招きしました。井上さんの指導で人間牧場では昨年からミツバチを飼い始めていますが、昨年は色々なことがあっても蜂蜜を4升も採集できたのです。今年も井上さんの指導で4つの箱全てに分封が確認され、ミツバチはせっせと蜜を集めているのです。ミツバチの不思議な世界を、蜂の巣の実物や人間牧場でのミツバチ育ての様子を写真で紹介しながら、楽しいお話をしていただきました。
最後に手作りの柴餅を食べてプログラムを終了しました。記念写真を撮ったり感想文を書いたりと慌しい作業を終えて子どもたちとスタッフは元来た道を元気に歩いて下山して行きました。みんなが帰った後水平線の家の板間に掃除機をかけ、トイレの掃除や道具類を片付けて、私も子どもたちの歓声の残る人間牧場を後にして、田舎のオープンカーで下山しました。
自宅に着いた五時過ぎ雨がポツポツ落ちてきました。急いで家の横の家庭菜園に出て畝を立て、マルチを張って芋づるの残りを勿体ないとばかりに植えつけました。畑仕事が終わるやいなや大粒の雨が降り出し滑り込みセーフといった感じでした。
「今年また 子どもの歓声 こだまする 人間牧場 年年歳歳」
「サンキラの 葉っぱくるんだ 柴餅を 美味いうまいと 言いて食う子等」
「蜂博士 蜂の世界を 熱っぽく 身振り手振りで 子どもに語る」
「歩き来る 歩いて帰る 子どもらに 手を振り迎え 見送る私」