○蒔いた種は生えにくいのにまかない雑草は良く生える
「蒔かない雑草の種は自然に生えるのに、蒔いた種は中々生えない」とは私のけだし名言です。今年の春は寒暖の差が大きく、蒔いた金時豆の種が芽を出したものの霜にやられたのか全滅し、再び種を買い求めて二度目の種を蒔きました。暖地と言われる四国愛媛県のわが家庭菜園で冷害に合ったのは後にも先にも今回が初めてで、親父も私も記憶にないのです。二度目に蒔いた金時豆はさすがに時候を選んだのか発芽率100パーセントで、今はすくすくと育ち、親父の手で垣も作られて鶴の成長が待たれるところです。
一方わが家の庭は相変わらず雑草が伸び始め、草枯らし剤を散布しないため、どこもここも草がはびこって美観を損ねるまでになりつつあり、裏は私、前庭は親父、勝手口付近は妻と、暗黙の了解のような形で草引きが行われているのです。親父も私も自分の役目の場所はきっちり仕事をしているのですが、手入れが間に合わないのは妻の役目の場所です。それもそのはず妻は勤めていて休みは日曜日だけ、しかもその日曜日には息子や娘の家族が泊まりにやって来るものですから、手入れどころではないのです。
そんな妻の苦労を少しでも軽くしてやろうと、殊勝にも今日は勝手口側の庭に生えた草を、草削り鍬で削ることにしました。庭といっても田舎の民家ゆえ結構広く休まずやっても午前中3時間ほどもかかってしまいました。
草に覆われていたときは余り気付かなかったのですが、庭の隅に綺麗な花が咲いていました。マーガレットの一種でしょうが食わし花の名前は分かりません。多分妻が植えた多年草で茎はしっかりと冬越しをしているように丈夫でした。一~二輪鋏で切って一輪挿しに刺し食卓とわが書斎に飾りましたが、何ともいえない清々しさです。昼食を挟んで削った草が初夏の日を浴びしなやかになったところで、手箕で一輪社に積み込み、畑の隅の雑草置き場へ運んでひとまず作業を終えました。
今日は日差しこそ弱いものの明日から雨の予報で天気が崩れるとあって、南西の風が吹き荒れ気温は夏日の様相でした。作業が一段落したところで裏山へ散歩に出かけました。少し地面がぬれた所に黒と白のまだら模様のアゲハチョウが3空匹羽根を休めていました。その姿は優美ですっかり見とれてしまいました。持っていたデジカメを向けてもアゲハチョウは動じることもなく束の間の急速を楽しんでいるようでした。
季節はいつの間にかもう初夏です。チョウチョの飛び交う季節も終わり、あと2週間もすれば早くも衣替えの季節となります。充実しているのか、それとも歳をとったからそう感じるのか一日一日がとても早く過ぎて行きます。
明日から二日間県外へ出張なので、その準備もそろそろ・・・・・。
「蒔かぬのに 何で雑草 生えるのか 思いながらも 雑草削る」
「妻の分 少し手助け お陰様 すっかり綺麗 花が顔出す」
「アゲハチョウ はばかることなく 羽根休め 過ぎ行く季節 楽しむように」
「蒔き直す 金時豆が 芽を出して 初夏が来たよと 言ってるようだ」