〇小さなイベント「紙ヒコーキ飛ばし大会」は大成功
4月17日だったと記憶しています。年輪塾の打ち合わせを兼ねて八幡浜市日土のあらし山山荘を大番頭米湊さんと小番頭松本さん、それに塾長の私が訪ねました。あいにく清水塾頭は弁当の買出しのために市内へ出払っていました。ご主人様が帰るまでのほんの一時間弱を私たち3人は思い思いに過ごしたり、雑談に耽っていました。松本さんが「5月の連休に何か面白いイベントを考えたい」と切り出し、元々アイデアが泉の如く出てくる3人なので、「紙ヒコーキ飛ばし大会はどうだろう」という話になりました。善は急げとばかりに松本さんは、内容やチラシの原案を作る手立てを考え、早速官憲者に連絡しました。八重桜満開の座敷で弁当を食べながら酒を飲み3時間を過ごして帰る頃にはもう既に、5月5日のこどもの日のイベント企画が資金面・協力面も含めて出来上がっていました。
(大会の告知チラシ)
間もなく松本さんからイベントのチラシがメールで配信されました。5月5日といえば内子町五十崎のタコ合戦の日です。同じ大空をフィールドにするイベントながら月とすっぽんの差があるミニなイベントは、好天やシーサイド公園の地の利を生かして、僅かな好き者のスタッフが集まり実施されたのです。私は当日どうしても所要で協力できませんでしたが、気になって準備をしている会場へお邪魔した程度でしたが、松本さんの話によると手応えは十分で、来年へつなげるイベントに発展させたいと意気込んでいました。
(5月7日付の愛媛新聞朝刊地方版)
イベントのあった明くる日は新聞が休刊日だったため、昨日の地元紙朝刊にその模様がそれなりに地方版に紹介されていました。添えられた一枚の写真はいいアングルで砂浜に向かって紙ヒコーキを飛ばす子どもの生き生きした姿が表現されていました。
金をかけてやるイベントもすれなりの意味がありますが、金をかけずともやる気さえあれば楽しいイベントはいっぱいあるのです。松本さんたちのように自らも楽しみながら夢と希望を持って、あくまでもボランティアに徹してやれば、いいイベントは次々生まれてくるものです。
ふと自分が若かった頃に手がけたイベントを思い出しました。この町に定着している殆どのイベントはそんな思い付きから生まれたものですが、それが時には夕日のように町の運命さえも変えるのですから世の中は分からないものです。金がない、人が理解してくれないとやらないことをやれないと言って、言い訳ばかししてる間は何も生まれてこないのです。小さなイベントをある意味成功させた彼らに大きな拍手を送ります。
「何気ない 会話アイディア 生まれ出る やれば出来るさ 魔法のように」
「やれないと 言い訳ばかり していても 結局前へ 進むことさえ」
「嬉しいね 後輩たちが 次々に 独り立ちする 俺は後押し」
「新聞の 小さな記事を 見つけたり 嬉しくなりて 切り抜き保管」