〇親父の診察
昨日の朝隠居へ行くと親父が、「この一週間、体調が思わしくないので病院へ連れて行ってくれ」というのです。連休中も見た目には元気そうで、私の孫とサッカーボールを蹴って遊んでくれるなどしていたので、寝耳に水の話に内心驚きました。昨日は午前中人と会う約束をしていたのを無理を言って午後に回してもらい、早速7時30分に親父を乗せて県立中央病院へ向かいました。道もそんなに混んでいなかったので受付開始10分前に病院に到着しました。病院はただ今建設準備の真っ最中で、駐車場も変わっていて多少戸惑いましたが何とか駐車も出来て受付カウンターへ向かいました。
車の中で見よう見真似で親父に問診していたのでそのことを書き込みましたが、最近はこの病院にかかっておらず初診なので受付の看護師さんに色々尋ねました。看護師さんが私の話を聞いて選んでくれたのは内科外科でした。
受付で話したことを内科外科で再び詳しく問診され待合所で待っていると、「若松進様」とクラーク嬢に呼ばれ診察室に入りました。若い先生に「膀胱と大腸の付け根の方が膨らんで、菜園で草削りなどの作業で力を入れると痛い」「この一週間食欲はあるのに殆ど便が出ない」などの症状を訴えていました。
選製も看護師さんも非常に丁寧で優しく、ズボンを脱いでベッドに横になり、診てもらいました。先生はコピー用紙を取り出して私に図解をして「これは脱腸です。手術をしないと直らない」と説明をしてくれました。パソコンを使いながら耳と口はこちらに向いて、「5月21日にCT検査をしましょう」と言われ、私の了解を取り付けました。私はあいにく予定表を持っていなかったのでその日は午前中も夜も予定が入っていたような気がして気が気ではありませんでした。それでも先生の都合もあるので親父の体を優先したいと思いました。
「とりあえず、今日検査できるものは検査して帰って下さい」と心電図、レントゲン、尿検査、血液検査の順番に番号の書かれた場所をまるでスタンプラリーのように親父を金魚の糞にして巡りました。親父もこの歳になるとさすがに緊張の時間も長続きせず、最後には少し疲れた様子でした。検査を終え車に乗って何処へも立ち寄らず自宅へ帰りましたが、滅多に車に乗ることない親父はシートベルトで固定された助手席から降りてしばらくの間は放心状態、それでも午後には元気を取り戻し畑に出ていました。
21日に検査、25日に説明を経て手術の予定が組まれるようで、何とか健康を回復して欲しいと祈っています。
「九十の 山坂越えて なお病気 人はいつまで 闘うのだろう」
「病気より 検査に疲れ ドッコイショ こちらも疲れ ドッコイショ」
「病院の 廊下行き交う パジャマ族 どんな気持ちで 日々を過ごして」
「見たような 顔が私に 会釈する さてあの人は 誰だったっけ」